研究課題/領域番号 |
20K11346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京未来大学 |
研究代表者 |
大橋 恵 東京未来大学, こども心理学部, 教授 (30454185)
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研究分担者 |
澤海 崇文 流通経済大学, 社会学部, 准教授 (60763349)
藤後 悦子 東京未来大学, こども心理学部, 教授 (40460307)
井梅 由美子 東京未来大学, こども心理学部, 准教授 (30563762)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 潜在的態度 / IAT / スポーツ / 非意識過程 / 動機づけ / 健康行動 / 潜在指標 / 潜在連合テスト |
研究開始時の研究の概要 |
日本では青少年時代のスポーツは盛んだが、大人になると多くはスポーツすることをやめてしまう。スポーツ継続の条件は環境的な条件を中心に様々検討されているが、純粋に心理的な要因、運動・スポーツに対するイメージも影響するのではないか。 本研究は、潜在的なスポーツ観及び顕在的なスポーツ観を測定し、それが青少年期のスポーツ経験(種目の種類・競技レベル・ハラスメント経験・指導者の指導の仕方など)によってどのように影響されているのかを、複数の手法を組み合わせて検討する。具体的には、大学生対象の実験室実験と一般の成人に対するオンライン調査を実施する。
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研究実績の概要 |
本研究は、潜在的なスポーツ観と顕在的なスポーツ観を測定し、それが青少年期のスポーツ経験によっていかに影響されているのかを、複数の手法を組み合わせて検討することを目的とする。特に、今まで研究してきた青少年期のハラスメント経験との関連を見たいと考えてた。 3年めに当たる本年度は、昨年度までに行ってきた研究を投稿論文にまとめた(2本掲載、1本掲載決定)。特にスポーツに関する認知的な態度と情動的な態度の違いを潜在的態度と顕在的態度について検討したものは英語論文にまとめることができた。主な結果としては、青年期のスポーツ経験は潜在的態度とはほとんど関係せず、プロスポーツへの関心は両方の潜在的態度と関連していた。これに加え、情動的態度のみが自己申告の身体能力およびスポーツをする頻度と関連しており、スポーツや運動に対する2種類の潜在的態度が、異なる行動と関連していることを示す。 ただしこの段階では一般的なIATを用いて潜在的態度を測定していたため、「スポーツ・運動」の対比概念として使った「日常動作」が何らかの影響を及ぼした可能性がある。そのため、今年度はターゲットカテゴリーを1種類とするシングルカテゴリーIATを用いて、顕在的態度と潜在的態度との関係や部活動などの経験との関係を調べる研究を、新たに実施した。刺激語選定のための予備調査の後、変数を整えて大学生対象のオンライン実験を行った。こちらは現在分析を行っている。 また、派生した問題として実際の健康行動と潜在・顕在的態度との関連について新たに検討した。その結果、潜在的態度と関連する健康行動と顕在的態度と関連する健康行動が異なること、態度の種類とし認知的な態度と情動的な態度の違いを想定したが、両者に多少の違いがあることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
メインとなる大学生対象の実験に十分な参加者を得ることができ、また、研究を学術論文として発表することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度実験を行い、今年の学会で発表する予定である大学生対象の実験について引き続き分析を進める。その次に、若年社会人を対象とした研究も行い、その相違を検討したいと考える。また、昨年度行った健康行動との関連を見た実験を英語の投稿論文にまとめる。
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