研究課題/領域番号 |
20K11352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
中川 孝俊 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤講師 (70359842)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Exercise / オートファジー / AMPK/OGTクロストーク / 運動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
運動療法は、食事療法、薬物療法と並んで糖尿病治療の中心的存在である。運動により活性化したAMP-activated kinase (AMPK)がインスリン抵抗性を改善することが治療効果の中心分子である。糖尿病ではタンパク質のO-β-N-acetylglucosamine (O-GlcNAc)化が増加し、病因となっている。近年、AMPKと O-GlcNAc修飾を触媒するO-GlcNAc転移酵素(OGT)は相互に基質となり、お互いの機能を正負に制御するクロストークが明らかとなった。AMPKが最大限効果を発揮できるように、OGT活性とのバランスをとることが出来れば治療効果を上げることが出来る。
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研究成果の概要 |
本研究は、AMPK/OGTクロストークを詳細に検討し糖尿病治療における運動療法を最大限発揮できるような薬物療法を提案することを目的とした。本研究課題の成果は、1.マウス筋芽細胞C2C12を使用したAMPK活性を測定する実験系として、グルコーストランスポーター4(GLUT4)の細胞膜移行を指標とする系の確立、及び、マウス個体を用いてのトレッドミル運動負荷がAMPK/OGTクロストークに与える影響を解析し、2.適度な運動負荷がオートファジーを活性化し、そのO-GlcNAc化増加因子、Thiamet G(O-GlcNAcase阻害薬)による阻害を見出した事である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動療法は、中心的なT2B治療である。今回、細胞の栄養センサーと呼ばれるAMPKと高血糖から引き起こされるタンパク質O-GlcNAc との関連、AMPK/O-GlcNAcクロストークの一端をin vivo運動負荷モデルにおいて観察できたことは、学術的に有意義なことである。さらなる研究が必要ではあるが、AMPK/O-GlcNAcクロストークを人工的に制御することが出来れば、現在、1000万人弱の糖尿病患者(予備群にを含めるとその倍以上いると考えられる)にとって朗報となるのみならず、社会保険的意義も非常に高いと考えられる。
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