研究課題/領域番号 |
20K11369
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
武田 大輔 東海大学, 体育学部, 教授 (10375470)
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研究分担者 |
秋葉 茂季 国士舘大学, 体育学部, 准教授 (30708300)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | こころとからだのつながり / lived body / アスリートの身体系個性化 / アスリート心性とウェルビーイング / スポーツカウンセリング / 臨床スポーツ心理学 / 体験された身体 / パフォーマンス心理臨床学 / 競技 / アスリート / 心と身体のつながり / アスリートの成熟 / 心理サポート / 身体性 |
研究開始時の研究の概要 |
アスリート(Ath)への心理的支援であるスポーツカウンセリング(SpC)は,実践を通じた研究が積み重ねられ,Athの競技体験について彼らが“主体的な実感として獲得している身体(主体的身体)”の重要性を指摘する.さらにAthの“身体体験の言語化の水準”が主体的身体の獲得の程度と内的課題とに関連していることが明らかとなった.次の課題は身体体験の言語化水準が変化する契機について探索することである. 本研究の目的は,Athに対するSpCの実践資料を用い内的変容のきっかけ及び変容の活性化を促す身体への気づきについて,臨床学的視点から考察を加え明らかにしSpCによるAthの成熟プロセスを精緻することである.
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研究成果の概要 |
アスリートの心身統一的成熟プロセスモデル(身体系個性化)の精緻化が目的であった.具体的には,トップレベルのアスリートへのスポーツカウンセリングの実践(心理支援)から得られた資料を用い,主に事例検討を通じて,内的課題の変容,身体体験(lived body)の視点から仮設モデルを検証した. 身体体験様式そのものが主観-客観の往還機能と同等であることが示唆され,そこから往還機能の前提となる東洋的自我の発達を身体体験様式から捉え直すことの必要性が次なる課題として提示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の競技スポーツ環境において,アスリートのメンタルヘルスやウェルビーイングのテーマが注目されている.アスリートの心理支援は,アスリートの競技力向上を含めたウェルビーイングの維持・向上への貢献を目的とするが,そのためには心理専門家の資質向上が必須である.本研究で示されるアスリートの成熟モデルは,専門家がアスリートを支援する上での留意点を提示することとなる.また,アスリートの心理的世界観を個別に深く理解することは,人間存在の普遍性を理解することと同等であり,広く現代社会を生きる人々にも有益となる.
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