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若年アスリートの心臓系突然死予防における積極的心臓超音波検査の有用性

研究課題

研究課題/領域番号 20K11397
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

深尾 宏祐  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (70598375)

研究分担者 森崎 裕子  公益財団法人榊原記念財団(臨床研究施設・研究部門), 臨床遺伝科医局, 科長 (40311451)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード若年アスリート / 心臓超音波検査 / 突然死予防 / マルファン症候群 / 肥大型心筋症 / 心臓超音波 / アスリート / 心臓系突然死 / メディカルチェック
研究開始時の研究の概要

若年アスリートへの積極的な心臓超音波検査がマルファン症候群を含めた心臓系疾患を早期発見でき、突然死予防に効果があるかどうか、検証する。
大学生アスリートを対象に実際に積極的心臓超音波検査を施行し、罹患率および心臓形態学的特徴を把握し(研究1)、トップアスリートを対象にした問診票による現状調査を行い、必要に応じて円滑に精密検査を受けることができるようなシステムを構築する(研究2)。同時にこれらを円滑に実行するために指導者やトレーナー、選手や保護者を対象とした心臓系突然死予防に関する講習会の開催やホームページの活用により啓発活動を定期的に行っていくシステムを構築する(研究3)。

研究実績の概要

若年アスリートの突然死を減少させるために、積極的に心臓超音波検査を施行することの有用性を実証する研究である。しかしながら、2019年度、2020年度は、COVID-19が世界中でパンデミックを起こし、日本でも感染蔓延した。2021年度は、メディカルチェック時に必要に応じて高身長者や安静時心電図異常を認めた者に対して、積極的に心臓超音波検査を施行する計画だったのだが、心臓超音波検査も少量に留まった。2022年および2023年度もコロナ禍ではあったものの、健康診断は予定通り実施され、高身長者や安静時心電図検査の異常所見者は把握でき、研究室での心エコー検査に関しては感染対策に留意して施行した。
また、日本バスケットボール協会でのアンダーカテゴリーの合宿等も中止や延期、さらにはコロナ感染予防対策のため、強化合宿場所が地方へ変更になり、検査が施行困難であった。2022年度は、合宿も通常通り実施され、メディカルチェックも実施された。
啓発活動に関しては、コロナ禍で移動が困難な状況であったため、積極的に勉強会や研修会を開催することができなかったが、2023年度は、共同研究者と共にスポーツ医学研修会として、マルファン症候群に関する勉強会をハイブリッドで開催を実現した。
当面は、まだ感染症に注意しながら、大学アスリートの心エコー検査を着実に進めつつ、啓発活動として、対面またはハイブリッドでの勉強会や研修会を企画し、再度、実施したいと考えている。また、地方での円滑な心エコー検査実施のために必要なシステム構築についても検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

COVID-19の影響で若年アスリートの健康診断やメディカルチェックが中止または大幅な延期となったことと、心臓超音波検査自体が被検者と接触を伴う検査であることから、感染対策上、積極的に進めることが困難であったため。
啓発活動に関しては、研修会をハイブリッドで実施することができたが、1回のみであり、継続して開催することを予定している。

今後の研究の推進方策

COVID-19の感染状況次第ではあるが、2022年度および2023年度の大学での健康診断は、実施されており、学内への学生の感染状況次第で鑑み、高身長者や安静時心電図異常のある対象者に対し、感染予防対策をしっかり行いつつ、心臓超音波検査も進めた。2024年度は、健康診断の結果に応じて、心エコー検査の実施を予定している。
また、ハイブリッドでの勉強会や研修会に関しては、共同研究者および日本バスケットボール協会や日本マルファン協会ともオンラインミーティングを行い、立案し、実施したが、再度内容を変更し、開催することを予定し、啓発に繋がると考えている。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (23件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (18件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Effectiveness of Nutritional Guidance Focusing on Leucine Intake During Cardiac Rehabilitation Maintenance2024

    • 著者名/発表者名
      Kawakubo S, Fukao K (Cor), Someya Y, Nishimura J, Doi M, Yokoyama M, Tabata M, Minamino T, Naito H
    • 雑誌名

      順天堂醫事雑誌

      巻: 70 号: 1 ページ: 29-43

    • DOI

      10.14789/jmj.JMJ23-0008-OA

    • ISSN
      2187-9737, 2188-2126
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Effects of Ingesting Food Containing Heat-Killed Lactococcus lactis Strain Plasma on Fatigue and Immune-Related Indices after High Training Load: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, and Parallel-Group Study.2023

    • 著者名/発表者名
      Komano Y, Fukao K, Shimada K, Naito H, Ishihara Y, Fujii T, Kokubo T, Daida H.
    • 雑誌名

      Nutrients.

      巻: 15 号: 7 ページ: 1754-1767

    • DOI

      10.3390/nu15071754

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Effects of Drinking Oxygenated Water on Blood Oxygen Saturation During Exercise Under Normobaric Hypoxic Conditions: A Randomized Placebo-controlled Single-blinded Trial2022

    • 著者名/発表者名
      Izawa H, Nagao M, Nozu S, Shiota Y, Fukao K, Nishio H, Takazawa Y
    • 雑誌名

      順天堂醫事雑誌

      巻: 68 号: 3 ページ: 228-234

    • DOI

      10.14789/jmj.JMJ21-0052-OA

    • ISSN
      2187-9737, 2188-2126
    • 年月日
      2022-06-02
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 心臓とスポーツ医学2021

    • 著者名/発表者名
      塩崎正幸、福島理文、深尾宏祐、島田和典
    • 雑誌名

      臨床スポーツ医学

      巻: 38(1) ページ: 96-101

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書 2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] スポーツとプロバイオティクス2021

    • 著者名/発表者名
      深尾宏祐
    • 雑誌名

      臨床スポーツ医学

      巻: 38(8) ページ: 910-913

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 維持期心臓リハビリテーションの高強度インターバルトレーニングにおけるSPPB(Short Physical Performance Battery)と関連する因子2023

    • 著者名/発表者名
      西村潤也, 深尾宏祐, 染谷由希, 川久保沙紀, 横山美帆, 粕谷宏樹, 須田翔子, 島田和典, 土井麻弓, 佐藤優成, 安澤佳樹, 渡辺真衣, 河原香奈, 佐藤裕之, 田端実, 代田浩之, 南野徹
    • 学会等名
      第29回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 運動療法の多面的効果と今後の展望2023

    • 著者名/発表者名
      深尾宏祐
    • 学会等名
      日本臨床生理学会2023 シンポジウム9代謝と運動
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 知ってるつもり!?アスリートハート2023

    • 著者名/発表者名
      深尾宏祐
    • 学会等名
      日本心エコー図学会夏期講習会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 鉄欠乏の改善が全身持久力と酸化ストレスに及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      平山香奈, 深尾宏祐, 大塚篤也, 松濤拓真, 牟田朱里, 増田修大
    • 学会等名
      第34回日本臨床スポーツ医学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 健診心電図において異常がみられたスポーツ系大学生に関する調査2023

    • 著者名/発表者名
      松濤拓真, 大塚篤也, 平山香奈, 増田修大, 牟田朱里, 深尾宏祐
    • 学会等名
      第34回日本臨床スポーツ医学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 局所的振動刺激機器を使用したストレッチが筋活動の回復に及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      大塚篤也, 深尾宏祐, 染谷由希, 平山香奈, 粕山達也, 内藤久士
    • 学会等名
      第34回日本臨床スポーツ医学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 鉄欠乏アスリートにおける酸化ストレス評価2022

    • 著者名/発表者名
      平山香奈, 深尾宏祐, 川久保沙紀, 大塚篤也, 松永美咲, 牟田朱里, 染谷由希
    • 学会等名
      第77回日本体力医学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 運動後の振動刺激ストレッチが筋活動の回復に及ぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      大塚篤也, 深尾宏祐, 染谷由希, 駒形純也, 遠藤悠介, 内藤久士
    • 学会等名
      第77回日本体力医学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 維持期心臓リハビリテーションにおけるアミノ酸量を考慮した栄養指導による骨格筋量への効果2022

    • 著者名/発表者名
      川久保沙紀, 深尾宏祐, 西村潤也, 染谷由希, 横山美帆, 松森理枝, 島田和典, 本沢晶雄, 土井麻弓, 佐藤優成, 河原香奈, 佐藤裕之, 浅井徹, 天野篤. 田端実, 代田浩之
    • 学会等名
      第28回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 心臓リハビリテーション維持期における高強度インターバルトレーニングが身体に与える影響2022

    • 著者名/発表者名
      西村潤也,深尾宏祐,川久保沙紀,染谷由希,横山美帆,松森理枝,島田和典,本沢晶雄,土井麻弓,佐藤優成,河原香奈,佐藤裕之,浅井徹,天野篤,代田浩之,南野徹
    • 学会等名
      第28回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 男子大学生陸上長距離選手における経時的酸化ストレス評価の有用性2022

    • 著者名/発表者名
      平山香奈, 深尾宏祐, 染谷由希, 松永美咲, 長門俊介, 仲村明
    • 学会等名
      第33回日本臨床スポーツ医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] スポーツ心臓を指摘された元学生アスリートの競技引退後の左室肥大と遺伝子多型との関連2022

    • 著者名/発表者名
      染谷由希、宮本恵里、福典之、深尾宏祐、内藤久士
    • 学会等名
      第33回日本臨床スポーツ医学会学術集会,
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 運動後の振動刺激ストレッチが筋力の回復に及ぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      大塚篤也, 深尾宏祐, 染谷由希, 駒形純也, 内藤久士
    • 学会等名
      第9回日本スポーツ理学療法学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] バスケットボール競技における心拍変動と酸化ストレスおよび抗酸化能の関連2021

    • 著者名/発表者名
      西村潤也,染谷由希,植松莉佳,川久保沙紀,松永美咲,平山香奈,深尾宏祐
    • 学会等名
      日本体力医学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 鉄欠乏状態の改善による 酸化ストレスの変化と自律神経への影響2021

    • 著者名/発表者名
      平山香奈, 川久保沙紀, 西村潤也, 松永美咲, 染谷由希, 深尾宏祐
    • 学会等名
      日本体力医学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 競泳選手のコンディション評価における酸化ストレスの有用性2021

    • 著者名/発表者名
      松永美咲, 染谷由希, 平山香奈, 西村潤也, 川久保沙紀, 深尾宏祐.
    • 学会等名
      日本体力医学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 大学生長距離ランナーにおける年間血液検査値の動向と集団栄養指導の効果2021

    • 著者名/発表者名
      川久保沙紀, 染谷由希, 寶川美月, 長門俊介, 仲村明, 深尾宏祐
    • 学会等名
      日本臨床スポーツ一医学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] バスケットボール女子日本リーグ機構所属選手におけるメディカルチェックの意義2021

    • 著者名/発表者名
      深尾宏祐, 玉田良樹, 染谷由希.
    • 学会等名
      日本臨床スポーツ一医学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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