研究課題/領域番号 |
20K11411
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
宮本 直人 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 特任准教授 (60400462)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | クロスカントリースキー / 動作解析 / 走法判別 / GNSS / RTK / 動作分析 |
研究開始時の研究の概要 |
クロスカントリースキー競技のスケーティング種目には3種類の走法(スーパー・ラピッド・クイック)があり,クラシカル種目には4種類の走法(ダブルポール・キックダブルポール・ダイアゴナル・ヘリングボーン)がある.選手は,スキー速度やコース傾斜などから総合的に判断して,この中から最適な走法を選択し滑走する. 本研究は,クロスカントリースキー選手の競技力向上を目的として,選手がコースのどこで,どのような時に,どの走法で滑走したかを携帯型高精度GNSSを用いて分析・可視化し,選手・コーチにフィードバックするシステムを構築する.
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研究成果の概要 |
本研究では,ウェアラブルキネマティックGNSS装置を用いて,クロスカントリースキー選手の頭部の動作を計測し,走法分析を行った.キネマティックGNSSはミリメートル精度で測位できるため,走法毎に異なる頭部の運動パターンを捉えることができた.ワールドクラスの選手が実際のコースでタイムトライアルを行ったときの滑走データを分析した結果,走法判別率は約98%と高い精度を示すことが分かった.また,走法判別結果とコースの地図・斜度やスキー滑走速度との関係を可視化するシステムを構築し,選手・コーチに滑走結果のフィードバックを迅速に提供できるようにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,クロスカントリースキー選手の競技力向上に役立つ分析・可視化システムを開発した.このシステムは,ミリメートル級の測位精度をもつ高精度ウェアラブルGNSSを用いて選手の頭の動きを計測し,選手が選択した走法を判別するとともに,コースの特徴を詳細に記録し,選手・コーチにフィードバックすることができる.ワールドクラスの選手による評価実験では,走法判別率は約98%と高い精度を示した.このシステムは,クロスカントリースキーの滑走技術や戦略の向上に有効なツールとなると考えられる.
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