研究課題/領域番号 |
20K11415
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
内山 治樹 筑波大学, 体育系, 教授 (00168717)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | チームスポーツ / 競技力 / コーチング / 感性 / チーム / コーチ / 価値判断基準 / 規範的原理 / バスケットボール / 理論化 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでのチームスポーツを対象にした研究では,当該競技の個々に具象化する「スポーツ現象」の表層の可視的な複雑多様さに惑溺されることで,結果として,チームスポーツの成立・維持・発展の根幹を成す競技力についての共通認識は定立されてはいない。 この重大な問題を解決するために,本研究は,他のチームスポーツと比して最も複雑な特性を有するバスケットボールを対象に,競技者とチームに加えて,もう一人の重要な製作者でありながら未だ解明がなされていないコーチの行為指針の抉出を通して,競技者,チーム,コーチの相互作用から生成されるチームスポーツにおける競技力の形成と向上を支える深層の仕組みを究明するものである。
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研究成果の概要 |
本研究では,チームスポーツの「競技力」を把握するのに相応しい枠組みが検討された.考察の結果,「勝利」を目標とする実践過程が作動し継続していく中で,「身体諸能力の顕現化」を目標とするもう一つの実践過程と密接に連動する「二重作動」という仕組みにおいて,体験知や経験知といった「実践知」への埋没を峻拒し,あくまでも他者への説明性と伝承性そして普遍妥当性を有する「理論知」の行使に徹することが肝要である,と結論づけられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,チームスポーツにおける競技力の形成と向上に直結するコーチングの効力に肯定的に影響を及ぼす観察できない内容を明らかにしたり説明したりする可能性を提供するものである.それはまた,理論化という営為を地道に重ねていけば,まさに「開かれた知」として集積されて他の学問分野との交流を呼び込み,当然のことながら,実践への貢献も十分果たし得ることになると言える.
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