研究課題/領域番号 |
20K11437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
志手 典之 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10178874)
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研究分担者 |
森田 憲輝 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10382540)
奥田 知靖 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (90531806)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アジリティ能力 / N CHALLENGE測定システム / BSSC運動遂行能力 / 発育発達 / BSSC運動の遂行能力 / 年内変化 / アジリティ / SAQ能力 / 小学生 / 小中学生 / アジリティ向上 / 運動習慣 |
研究開始時の研究の概要 |
小中学生期の体力・運動能力のうち,特に敏捷性(アジリティ)は多くのスポーツ種目での競技力に強く影響する.小中学生期でのアジリティの向上は体格の成長(発育)と筋力増強および協調性の向上(発達)を基盤としており,その影響を別個に評価した研究があるが,運動習慣の影響などは考慮されておらず,小中学生期のアジリティの向上における発育・発達と運動習慣に関してエビデンスを得るには至っていない. そこで,本研究では小中学生期のアジリティ,発育・発達そして運動・スポーツ習慣の関連性を縦断的に検討することで,アジリティ向上における発育・発達要因と運動・スポーツ習慣の定量的影響について明らかにすることを目指す.
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研究成果の概要 |
本研究は,小中学生期のアジリティの向上における発育・発達要因と運動習慣の影響について明らかにすることを目的とした.アロメトリー分析を用い,運動習慣の違いが身長発育とアジリティ能力の関係に及ぼす影響を検討した.その結果,運動習慣のない児童では,変移点出現が身長発育の早い段階で認められた.運動習慣のある児童では,変移点の出現は,運動習慣のない児童と比較して高い身長で認められた.さらに,運動習慣ある児童においては,変移点出現後,タイムの短縮が停滞する傾向が認められた.これらのことから,運動習慣の違いによって,発育がアジリティ能力の向上に及ぼす影響に差違が生じることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小中学生期における運動経験や運動習慣は、知覚・意志決定要素に影響するため,発育要因とは独立した運動習慣の要因が,アジリティ向上に対して影響を及ぼす考えられる.申請者の研究グループが開発したN CHALLENGE測定システムは,高い独自性と信頼性を有している.また,リバウンドジャンプ遂行能力は,極めて短時間の運動における「先取り能力」が評価できる.さらに,アロメトリー分析を用いることにより,身体発育との関係性を詳細に分析できる.このような複合的アジリティ評価に基づいた本研究の成果は,小中学生期におけるアジリティ向上のメカニズムの理解にとって大きな進展をもたらす可能性がある.
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