研究課題/領域番号 |
20K11443
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
木村 岳裕 金沢大学, GS教育系, 准教授 (50632254)
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研究分担者 |
門田 宏 高知工科大学, 情報学群, 准教授 (00415366)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 経頭蓋磁気刺激 / 身体運動制御 / 運動協調性 / 運動誘発電位 |
研究開始時の研究の概要 |
身体運動における興奮性・抑制性の介在ニューロンの貢献は、運動調整や運動スキルの獲得に必須である。一方で、その機能が低下すると身体の振戦や固縮のような臨床症状が現れ、日常動作に多大な支障をきたす。 研究代表者は特定の運動が、一次運動野における興奮性変化を局所的に調整することを確認している。その興奮性変化を神経生理学・行動神経科学調査することで、機能的意義を明らかにし、生体工学分野への応用を試みることで、リハビリテーションやスポーツにおける新奇訓練方法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
肘関節の運動を起因として、指先の筋肉を神経支配するM1の神経細胞の興奮性が時間特異的に抑制することが確認されているが、機能的意義や神経生理学的な特性が明らかにされていない。本研究で以下のことを示した。個人内での再現性は確認されたが個人間の差も大きいこと。個人間の差についてこれまでの運動経験による差が影響している可能性があること。運動性疲労によって抑制性作用が調整されること。M1の皮質内で生じる抑制性作用は特定のI波成分の影響を強く受ける可能性があること。 機能的意義や神経生理学的な特性について今後も継続的に調査をする必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
冗長性に富んだ身体運動を作り上げる際に、ヒトの神経系は様々な情報処理をしている。その中で、肘関節の運動時に生じる抑制性作用は、腕の運動協調性に関係しているのではないかと推測している。この研究がさらに発展すれば、腕の運動だけでなく、多くの多関節運動を対象に調査を進めることができる。さらにこの抑制性作用の機能的意義を示すことができれば、スポーツでは新しい運動学習方法の提案、臨床では脳卒中後の運動リハビリテーションの新規方法の開発に貢献できると考えている。
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