研究課題/領域番号 |
20K11447
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
坂本 将基 熊本大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (80454073)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 剣道 / 眼球運動 / 予測制御 / 瞳孔面積 / 有効打突 / 眼球運動測定 / 体育教師 |
研究開始時の研究の概要 |
学校現場では,武道の経験がない教員が武道の授業や部活動を担当することがある.武道のなかでも剣道は技(打突)が非常に素早いため,剣道の経験がない教員には打突の有効性の判断が難しい.したがって,剣道未経験の教員に対して,打突の有効性の判断能力を向上させる効果的な方法の開発が必要である.そこで本研究では,①剣道熟練者が打突の有効性を判断する際に特定の視線パターンが認められるのか,②剣道初心者が熟練者の視線パターンを模倣することで有効打突の判断能力が向上するのか,を明らかにすることを目的とする
|
研究成果の概要 |
剣道は技(打突)が非常に素早いため,経験がない者には打突の有効性の判断が難しい.そこで本研究は,剣道の有効打突の判断における剣道熟練者の視線行動(眼球運動)の特徴を明らかにすることを目的とした.剣道経験者と未経験者ともに打突前0.9秒から0.6秒までの局面では打突者の竹刀に,打突時には打突部位に視線を向ける傾向は共通していた.しかし,打突前0.3秒から打突直前まででは,経験者は視線の置き場を打突部位へ予測的に切り替える傾向があることが明らかになった.このことから,経験者の優れた判断は,打突前に打突部位へ視線を向けるという経験に依存した視線行動に起因していることが示唆された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,剣道経験者の正確な有効打突の判断が,打突前に打突部位へ予測的に視線を向けるという経験に依存した視線行動に起因していることを示した点で学術的意義がある.この知見を基に,初心者が効率的に有効打突を判断できる方法が開発できれば,剣道の経験がないにもかかわらず,授業や部活動で剣道を指導しなければならない体育教員の負担を減らすことができると考えられる.
|