研究課題/領域番号 |
20K11482
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
斎藤 卓 筑波大学, 体育系, 助教 (60347119)
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研究分担者 |
渡辺 良夫 筑波大学, 体育系, 教授 (10240532)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 器械運動 / 鉄棒運動 / 運動アナロゴン / つまづき / 開発 / 体系化 / 志向性 / 鉄棒 / アナロゴン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は【器械運動の「つまづき」をなくすための運動アナロゴンの開発と体系化】(科研費:基盤B(H17-18)代表:渡辺)の継続研究となる。本研究の目的は学校体育授業の器械運動における運動技能の学習において用いられる運動アナロゴン (目標運動に感覚的に類似した容易な動き)の開発と体系化を行い、効果的な指導法の開発に寄与することを目的としている。先行研究において渡辺らは跳び箱運動におけるつまづきの抽出及び類型化に成功している。しかし、器械運動において実施される種目は跳び箱運動の他にマット、鉄棒、平均台がある。本研究では特に鉄棒運動におけるつまづきの抽出及び類型化を行おうとするものである。
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研究成果の概要 |
本研究においては、中学校における鉄棒運動の授業をビデオ撮影することによって、さまざまなつまづきの映像を収集することができた。さらに、この映像の中の各技の各機能局面におけるつまづきを分類し,それぞれの局面に典型的なつまづきを抽出することに成功した。そして、つまづきを生じさせている技の構造分析および志向性分析の結果、鉄棒運動の運動アナロゴンとして従来一般的に有効だと考えられている運動アナロゴンのみならず、さらに様々な運動経験の必要性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において分析の中心とされた運動アナロゴンに関する研究内容はまだ研究対象の端緒についたばかりであり、研究の深化と広がりはこれからの課題として残されている。そのような中で器械運動における鉄棒運動の運動アナロゴンについて検討され、新たに開発が行われ、指導場面に有用な情報として提示できたことは今後の運動アナロゴン研究の発展に大きく貢献できたものとして学術的意味も大きいと考えられる。 本研究において、開発された運動アナロゴンが指導体系に追加されることで、技能段階が低い学習者の個別指導が可能になり、小学校低学年の運動遊びの内容が新たに更新されることが期待できるだろう。
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