研究課題/領域番号 |
20K11511
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
曽我部 正弘 徳島大学, キャンパスライフ健康支援センター, 教授 (60732790)
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研究分担者 |
岡久 稔也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (60304515)
武原 正典 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (60836675)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 逆流性食道炎 |
研究開始時の研究の概要 |
食習慣や生活様式の変化により呑酸や胸やけ症状を伴う逆流性食道炎の増加がQOLや社会生産性を低下させるだけではなく、逆流性食道炎からのバレット食道・食道腺癌発症の増加に繋がることから健康対策上の大きな課題となっている。逆流性食道炎は肥満や生活習慣と関連していることが知られているが、最近ではこれらだけでは説明ができない症例もあり、新しい観点からの逆流性食道炎発症メカニズムの解明が期待されている。本研究では口腔内細菌の解析ならびに質的内臓脂肪の新しい観点から逆流性食道炎発症メカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
口腔内細菌の解析と質的内臓脂肪評価を活用し、逆流性食道炎発症のリスクの高い健診者の抽出を目指した。メタボリックシンドローム(metabolic syndrome; MS)の重症度や質的内臓脂肪の違いにより逆流性食道炎の発症に及ぼす因子が異なることが明らかとなった。また、一部の対象者では逆流性食道炎の有無により口腔内細菌叢の違いが存在する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
逆流性食道炎は症状によりQOLを低下させるだけでなく、将来のバレット食道・食道腺癌発症に繋がる可能性があるため逆流性食道炎罹患者の増加は健康対策上の大きな課題である。しかし、逆流性食道炎罹患者は推定1,000~1,500万人で、かつ肥満や好ましくない生活習慣を有する逆流性食道炎予備群者は多数存在することから、これらの対象者全員に保健指導などの介入や内視鏡検査を実施することは現実的ではない。我々の検討における質的内臓脂肪や口腔内細菌叢の違いによる逆流性食道炎発症に及ぼす幾つかの因子を既存のリスク因子に加えることで、健診や外来での逆流性食道炎発症の高リスクな対象者を抽出できる可能性が示唆された。
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