研究課題/領域番号 |
20K11523
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
奥山 聡 松山大学, 薬学部, 准教授 (40550380)
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研究分担者 |
並河 徹 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 特任教授 (50180534)
中島 光業 松山大学, 薬学部, 教授 (70311404)
澤本 篤志 松山大学, 薬学部, 准教授 (70760388)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | SHRSP / 脳卒中 / 柑橘成分 / ダブルコンジェニック / 脳虚血 |
研究開始時の研究の概要 |
SHRSPまたはSHRpch1_18ダブルコンジェニックラットに対し、HMFおよびNGIを継続的に与えて、高血圧ならびに脳卒中に起因する脳機能障害に対する効果について調べる。またSHRpch1_18に対し一時的な脳虚血・再灌流手術を行い、脳神経細胞死のメカニズムにHMFとNGIが抑制作用を示すか調べる。 近年、高血圧症と脳血管疾患の合併症の増加が懸念されているが、脳卒中が関連する脳血管性認知症は、アンメット・メディカル・ニーズが高い疾患の1つである。このことから、脳卒中予防物質の探索は非常に重要であると考えられる。
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研究成果の概要 |
脳卒中易発症高血圧自然発症ラット(SHRSP)の第1、18染色体上に存在すると示唆されている食塩感受性「量的形質遺伝子座」(QTL)を、SHRSP/IzmとSHR/Izmの間で交配を重ね両方同時に交換したダブルコンジェニック系統(SHRpch1_18)に対し、柑橘果皮に含有されるheptamethoxyflavone(HMF)とnaringin(NGI)の脳保護作用について検討した。脳線条体における解析で、高濃度食塩負荷群で見られたミクログリア活性化と神経細胞数の減少が、特にNGI群で改善されていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、食塩感受性QTLのダブルコンジェニックラット(SHRpch1_18)を用いた。我々はこれまで、柑橘果皮に含有されるheptamethoxyflavone (HMF)とnaringin(NGI)の脳保護作用に着目し研究を進めてきたことから、本研究ではSHRpch1_18に高食塩負荷を行い、HMFとNGIの効果について解析し、特にNGIで脳線条体のミクログリア活性化抑制作用と神経細胞死抑制作用を確認した。脳卒中病態を引き起こす可能性が示唆されている食塩感受性QTLに対し、改善効果が見込まれる化合物を示唆できたことは、脳卒中予防を考える上でも非常に有意義な知見である。
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