研究課題/領域番号 |
20K11567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
北森 一哉 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (80387597)
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研究分担者 |
那須 民江 中部大学, 生命健康科学部, 客員教授 (10020794)
飛田 博史 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (60457190)
安井 菜穂美 武庫川女子大学, 薬学部, 講師 (70399145)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 食事因子 / NASH / 肝癌 / SHRSP5/Dmcr / 癌 / 高脂肪・高コレステロール / 鉄 / NASH / SHRSP5/Dmcr |
研究開始時の研究の概要 |
肝癌の原因として非肥満型非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が増えており、今後ますます増加することが推測されている。我々は、高脂肪・高コレステロール(HFC)飼料の摂取期間を変えるだけで肝臓の脂肪沈着・炎症・肝細胞肥大に加え、重度線維化へ進行する、非肥満型NASHモデルラット(SHRSP5/Dmcr)を作製してきた。その後、経時変化、性差、NASH肝病変進展メカニズム、食事療法など、明らかにしてきた。しかし、癌化はしない。そこで、本研究は、「食事因子のみで、NASHから肝癌まで進行するモデルを確立すること」を目的として餌の配合を変え癌化を確認する。
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研究成果の概要 |
食事因子のみでNASHから肝癌に進行するモデルは広く望まれている。そこで、本研究は、「食事因子のみで非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝癌へ進行するモデルの確立」を目的とした。高脂肪・高コレステロール飼料(HFC)飼料でNASHを惹起するSHRSP5/Dmcrに鉄を24週間摂取させた。その結果、鉄の摂取は肝臓の炎症の進行を確認した。しかし、肝臓障害は軽度であり、肝癌への進行は認められなかった。 長期間の摂餌に耐えるため、8週間摂取で炎症が認められる1/2HFCをベース飼料としていた。肝障害が重症化しなった原因は、HFC濃度が低い場合、肝障害は経時的に進行しないことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食事因子のみで非アルコール性脂肪性肝炎から肝癌へ進行するモデルは存在しない。疾病の予防や治療の研究にはモデルが必要である。今回の研究で、鉄の摂取は肝臓の炎症を重症化することが示唆された。また、HFC飼料濃度が低い場合、短期間では肝障害が発症しても、長期的では肝障害が重症化しないことが示唆された。モデル作成の一助となる知見が得られた。
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