研究課題/領域番号 |
20K11578
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
石本 憲司 大阪大学, 大学院薬学研究科, 特任講師(常勤) (00572984)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ポリフェノール / 非晶質固体分散体 / NAFLD/NASH / シリビニン / ナリンゲニン / 難水溶性 / 機能性食品開発 / 予防戦略 / 体内動態 / 予防効果 / 薬食同源 / 難水溶性ポリフェノール / 非晶質化 / 薬物動態 |
研究開始時の研究の概要 |
機能性成分であるポリフェノールは、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が関連する肝疾患パラメーターを改善することが報告されている。しかしポリフェノールの難水溶性が原因となり、体内吸収性が乏しいことから、NAFLD/NASHの改善効果を発揮させるためには大容量のポリフェノールが必要となる。そこで本研究では、申請者らが独自に開発した製剤技術を用いて水溶性及び吸収性に優れたポリフェノール非晶質体を創出し、この非晶質体を用いたNAFLD/NASHの予防戦略の基盤構築を目的とする。
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研究成果の概要 |
近年、世界中で急速に増加している非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の予防策の一環として、ポリフェノール(Pol)の活用が求められている。しかし、Polが難水溶性であるため、その有効性が十分に発揮できないという問題が挙げられる。本研究では、独自に開発した製剤技術によって、難水溶性Polであるシリビニン(SLB)を非晶質化した。このSLB非晶質体は、水溶性や体内吸収性が大幅に改善し、更にはNAFLDに対する有効性を示すことに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NAFLD/非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、放置すると肝硬変、更には肝臓癌をも発症する病態である。NASHは世界人口のほぼ6.5%が罹患しており、現在のところ有効な治療選択肢は存在しない。即ち、NAFLD/NASHの発症を未然に防ぐ方策を提供することが喫緊の課題となる。本研究成果は、健康食品やサプリメントとして利用可能な機能性食品成分であるポリフェノール(Pol)に着目し、その高機能化を達成した。従って、この高機能化Polを日常的に利用することで、NAFLD/NASHの予防効果が期待される。
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