研究課題/領域番号 |
20K11607
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
鍛島 秀明 県立広島大学, 地域創生学部, 准教授 (40714746)
|
研究分担者 |
福場 良之 広島国際大学, 健康スポーツ学部, 教授 (00165309)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 血管内皮機能 / 朝食欠食 / 血中グルコース / 血漿インスリン / 血漿遊離脂肪酸 / サーカディアンリズム / 夜食 / ストレス / Hyperglycaemia / Exercise pressor reflex / Insulin / Endothelial function / Flow mediated dilation / Glucose / Breakfast skipping / Glycemic index / 胃内容排出 / グルコース / インスリン / 朝食 / 血圧 / 運動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、20~50歳代の成人を対象に、前日の夕食摂取の時刻(「午後7時」 or「午後11時」)および朝食摂取の「有」 or「無」の組み合わせが、動脈硬化初期のバイオマーカーである「血管内皮機能」に与える影響を明らかにし、そのメカニズムの解明に取り組む。さらに同じ条件下で、心理的/身体的ストレス(暗算/静的掌握運動)を午前/午後に課し、これらのストレスに対する血圧上昇の程度を条件間で比較する(1-2年目)。3年目は、朝食欠食が習慣化している者を対象に、朝食摂取の介入研究を実施、その介入期間を通して、日中の血管内皮機能がどのように変化するのかを検討する。
|
研究成果の概要 |
朝食欠食は循環器疾患の発症リスクを高める危険因子の一つであることが報告されている。一方,なぜ,朝食欠食が循環器疾患の発症リスクを高める機序は不明である。そこで本研究では,朝食摂取習慣を有する者を対象に,1回の朝食欠食が循環器機能のバイオマーカーである上腕動脈血管内皮機能に及ぼす影響を検討した。血管内皮機能は,就寝時から起床時に最も低く,日中から午後の早い時間帯にピークを迎える,といった日内リズムを刻む。血管内皮機能は,超音波診断装置を用いて,血流依存性血管拡張法により評価した。1回の朝食欠食は日中の血管内皮機能を低く推移させる可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,不規則な食習慣である「朝食欠食,夜中の夕食摂取」が,なぜ循環器疾患の発症リスクを引き上げるのか,の問いを基礎的ならびに実学的な切り口から検討し,疫学研究の結果を裏付ける知見を見出した。具体的には次の4点である。1:朝食欠食は,日中の血管内皮機能を低下させる。2:夜食と朝食欠食の組み合わせも同様に,日中の血管内皮機能を低下させる。3:朝食欠食は午前中の精神ストレス時の昇圧応答を亢進させる。4:食後高血糖を呈する朝食は運動時の昇圧応答を亢進させる。これらの結果から,循環器疾患の発症予防の観点から,朝食・夕食を規則正しく摂取することに加え,食事内容にも配慮した栄養教育の必要性を示した。
|