研究課題/領域番号 |
20K11619
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 株式会社関西メディカルネット(関西電力医学研究所) |
研究代表者 |
桑田 仁司 株式会社関西メディカルネット(関西電力医学研究所), 糖尿病研究センター先端糖尿病研究部, 部長 (80771469)
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研究分担者 |
茂山 翔太 株式会社関西メディカルネット(関西電力医学研究所), 糖尿病研究センター糖尿病・内分泌研究部, 特別研究員 (70817212)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | Nutrition / Sarcopenia / Elderly / 消化吸収 / サルコペニア / タンパク質 / 加齢 |
研究開始時の研究の概要 |
本邦では高齢化が驚くべき速度で進行し健康寿命の延伸に対して多方面から研究が進められている。栄養学としては、良質の栄養を与えることで、筋肉量を維持し、フレイル、ADLの低下を防ぐことが期待される。しかしながら、多数の疾患を持つことが多い高齢者に対して、どの程度投与すれば筋肉量が維持できるのかエビデンスは乏しい。その理由が高齢者においてたんぱく質の消化吸収効率が正確に見積もれていないところにもあると考え、その点を明らかとするための研究を着想した。本研究で高齢者のたんぱく質の消化吸収率を見積もり、高齢者に対してのたんぱく質の必要量、指導量の確定、ひいては本邦における高齢者の諸問題の解決に寄与したい。
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研究成果の概要 |
本研究はマーカーを含むたんぱく質を経口投与し、高齢者のたんぱく質の消化吸収率を計算し、低下が懸念される高齢者の筋肉を保つために必要なたんぱく質量を見積もることが最終目標である。小目標①マーカーを含む食物の作成として、窒素安定同位体15Nをランダムに含むダイズ種子を育成した。同位体質量分析で計測したところ15%程度を含有しており、利用できると判断した。小目標②実験動物での検討として、マウスに投与した。ダイズを中心とした飼料投与のパイロット実験を行い、実施可能であることを確認した。今後はマウスの便中へのマーカ排出量を見積もり最適化を行う。小目標③人での検討には小目標②の完遂後、取り組む。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦は世界に比して、高齢化が驚くべき速度で進行し健康寿命の延伸、ひいては、医療費の削減を目的として活発に研究が進められている。栄養学からのアプローチとしては、良質の栄養を与えることで、筋肉量を維持し、フレイル、ADLの低下を防ぐことが期待されるが、多数の疾患を持つことが多く、すでにADL低下が出現していることも多い高齢者に対して、どの程度栄養を投与すれば筋肉量が維持できるのか、あるいは改善できるのかエビデンスは乏しい。その理由が高齢者、特に何らかの疾患を持つ高齢者においてたんぱく質の消化吸収効率が正確に見積もれていないところにもあると考えその点を明らかとするための研究として着想した。
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