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脂肪酸結合タンパク(FABP)による胸腺上皮細胞の機能制御

研究課題

研究課題/領域番号 20K11641
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

安達 泰弘  産業医科大学, 医学部, 講師 (10346546)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード脂肪酸結合タンパク質 / FABP / 胸腺上皮細胞 / 細胞骨格 / ケラチン / 脂肪酸結合タンパク / 脂肪酸代謝
研究開始時の研究の概要

胸腺はT細胞を分化させる器官であり、その分化環境は主に胸腺上皮細胞により構成されている。胸腺上皮細胞では、脂肪酸に結合し可溶化する脂肪酸結合タンパク(FABP)が発現しているが、その機能的意義は必ずしも明らかではない。申請者はFABP5-KOマウス胸腺において発現が変動する遺伝子を見出しており、本研究ではその遺伝子発現細胞の解剖学的な同定と遺伝子発現調節メカニズム、そしてその機能的意義について検討を行う。

研究成果の概要

脂肪酸結合タンパク質(FABP)は、細胞内で脂肪酸に結合・可溶化することで代謝や脂肪酸シグナル伝達など多様な細胞内プロセスに関与する。FABP5の標的遺伝子候補として見出した、細胞骨格に関わると思われるKeratin-42(Krt42)について、特異的な抗体の作製、組織での発現解析および遺伝子転写調節機構の解析を行った。その結果、高い特異性を有する抗体を得ることができ、Krt42産物は胸腺上皮細胞に発現することが判明した。Fabp5遺伝子発現をノックダウンするとKrt42遺伝子発現は亢進することから、FABP5が関与するシグナル伝達系はKrt42遺伝子発現を抑制的に制御する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

脂肪酸結合タンパク(FABP)分子群は、細胞内エネルギー代謝、生理活性脂質の合成、シグナル伝達など多様な細胞内プロセスに関わっている。FABPが関与する脂肪酸シグナル伝達経路の標的遺伝子は、脂肪酸代関連謝酵素や増殖・分化関連遺伝子群であるといわれているが、その全貌は明らかではない。本研究結果は、細胞骨格の形成に関与すると思われるKeratin-42の遺伝子が、脂肪酸シグナル伝達系の調節を受けている可能性を示すものである。
今後、FABP分子群と細胞骨格形成の制御及び脂肪酸分子種の関係が明らかになれば、特定の栄養素と遺伝子発現調節メカニズムの基礎的理解に大きく貢献できるものと期待される。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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