研究課題/領域番号 |
20K11651
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
井原 勇人 和歌山県立医科大学, 共同利用施設, 准教授 (00223298)
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研究分担者 |
中田 正範 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10305120)
岸田 邦博 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (30412703)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ベージュ脂肪細胞 / 生体イメージング / PETイメージング / 抗肥満効果 / UCP-1 遺伝子発現 / サンショウアロマ / 発光イメージング法 / UCP-1遺伝子発現 / サンショウ香気成分 / 褐色脂肪組織 / ベージュ化 / PETイメージング法 / 18FDG / 鼠径部皮下脂肪 / UCP-1 / 鼠径部皮下脂肪組織 / ベージュ化脂肪細胞 / 生体イメージング法 / 抗肥満成分 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、サンショウにはベージュ化を伴う抗肥満効果があるという我々の研究成果を基盤として、新たにベージュ細胞マーカー遺伝子発現を指標とした生体イメージング法を用いてベージュ化誘導に関与する(単一)有効成分を同定し、その体内動態をPETイメージング法で明らかにするとともに、そのベージュ化誘導の分子作用機序を生体から臓器、細胞、分子のレベルでの解析により解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
抗肥満効果を有するサンショウ成分及びアロマ成分同定を生体イメージング法により行った。発光イメージング法では、睾丸付近に非特異的発光が見られ、鼠径部のベージュ化が効率よく見れなかった。またPETイメージング法では、鼠径部白色脂肪組織のFDGの取込みが増え、ベージュ化誘導が確認できた。 サンショウ成分のうちHydroxy-alpha, beta、などのサンショオール類、フラボン類を含む70%エタノール抽出画分に抗肥満活性があること、アロマ成分のうち柑橘系リモネンおよびサンショウ特有の酢酸ゲラニルやゲラニオールを含む画分に褐色脂肪組織のUCP-1遺伝子発現誘導効果を有することが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベージュ化に関する基盤研究は、エネルギー代謝亢進による肥満抑制や治療薬開発に直接結びつくため、全世界中で広く研究されている。 我々は、サンショウ成分にはベージュ化を誘導し、抗肥満効果を有することを報告してきた。古くから食経験のある安全性の高いサンショウの成分に関して、熱産生タンパク質UCP-1遺伝子発現を指標に生体イメージング法を用いてベージュ化誘導活性を有する抗肥満成分およびアロマ成分の同定をすることにより、新規抗肥満薬やサプリメントの開発につながるものと期待される。
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