研究課題/領域番号 |
20K11681
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60010:情報学基礎論関連
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
藤原 暁宏 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 教授 (10295008)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アルゴリズム / ナチュラルコンピューティング |
研究開始時の研究の概要 |
ナチュラルコンピューティングの一つとして,生物の細胞などの生態系を計算のためのハードウェアとみなして計算を行うための研究が注目を集めている.しかしながら,理論的に計算可能であっても,生体系をハードウェアとして仮定した場合の計算の実行速度についての検証はほとんど行われていなかった. 本研究では,ナチュラルコンピューティングの現実世界での計算の実行速度に焦点を当て,高速に実行可能な問題解法(アルゴリズム)の提案を行う.また,アルゴリズムを実行可能な並列計算シミュレータを開発し,提案アルゴリズムの正当性,及び,実効性の検証を行うとともに,解の精度や計算速度についても評価を行う.
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研究成果の概要 |
ナチュラルコンピューティングでは,生体系を並列分散処理のハードウェアとみなして計算困難問題の解を求める計算モデルとしての研究が注目を集めている.本研究では,従来の研究では考慮されることの少なかったナチュラルコンピューティングの現実世界での実行速度に焦点を当て,アルゴリズムの実行速度を考慮した場合の計算モデルの計算能力の検証や,高速に実行可能な計算操作を用いた計算困難問題に対するアルゴリズムの提案を行なった.また,提案計算モデルに対する並列計算シミュレータを開発し,シミュレータ上において提案アルゴリズムの正当性,及び,実効性の検証を行うとともに,解の精度や計算速度についても評価を行なった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,生物の細胞の生命活動などの自然界のシステムを計算に用いるナチュラルコンピューティングにおいて,実行速度を考慮した計算モデルと効率のよいアルゴリズムの提案を行なった.これにより,従来の計算機では正確な解を求めることが非常に困難である問題に対して,実用的な時間で問題を解くナチュラルコンピューティングの実現に一歩近づくことができたことになる.また,提案モデルに対して高速に動作するシミュレータの開発を行っており,ナチュラルコンピューティングにおけるアルゴリズムの正確な評価や検証について貢献できているものと考えられる.
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