研究課題/領域番号 |
20K11783
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 |
研究代表者 |
玉井 森彦 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 適応コミュニケーション研究所, 主任研究員 (90523077)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 無線LAN / シミュレーション環境援用 / 無線通信パラメタ探索 |
研究開始時の研究の概要 |
無線LANは規格の更新に伴い、より多様な通信パラメタが設定可能となってきており、通信要求に合わせて通信性能を適切に調整するための手段は用意されていると言える。一方、通信パラメタ間の組み合わせも考慮すると、通信パラメタの探索空間は膨大であり、その中から適切な通信パラメタをいかに発見するかという問題に対しては十分な解決策が与えられていない。本研究では、実環境上での通信結果から得られる情報をもとに、実環境を高精度に再現するシミュレーション環境を構築し、シミュレーション環境上で通信要求を満足するのに有効な通信パラメタを探索する方式を確立する。
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研究成果の概要 |
無線LANは,単なる高速通信のみでなく,高信頼性や公平性など多様な通信要求への対応が求められてきている.無線LANは規格の更新に伴い,より多様な通信パラメタを設定可能となっているが,通信パラメタは多数存在し,かつそれらが互いに関係し合うため,それらの組み合わせも考慮すると,通信パラメタの探索空間は膨大となる.本研究では,実環境上での端末間の通信状況から得られる情報をもとに,シミュレーション環境を援用した通信パラメタの選択に役立てるために必要な技術である,実環境からの情報取得方式を提案する.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,(1) MAC層情報の取得に関して,キャプチャツールの並列化を行うことで,MAC層情報を高速にシミュレーション環境下に取り込む方式の実現と,(2) 物理層情報をシミュレーション環境下にできるだけ正確に取り込む方式として,無線フレームのプリアンブル部の信号への正確な同期方式を考案した.これらの方式により,実環境での端末間の通信状況から,それをシミュレーション環境内へできるだけ高速に,かつ正確に取り込むことができるようになり,シミュレーション環境と実環境間の整合性の向上が可能となる.
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