研究課題/領域番号 |
20K11807
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
西出 隆志 筑波大学, システム情報系, 准教授 (70570985)
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研究分担者 |
國廣 昇 筑波大学, システム情報系, 教授 (60345436)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | プライバシ保護 / 暗号技術 |
研究開始時の研究の概要 |
様々な情報を電子化しコンピュータで処理することが可能であるが,その扱いやすさの反面,適切な情報保護に対する要請も大きくなっている。本研究では機密データの利用を回数制限付きで他者に安全に委託可能な手法を暗号技術とクラウドストレージを利用し開発する。特に機密データを委託する側と委託される側の間の通信回数を少なくすることで,現実世界でより使い勝手のよい技術の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
各種データの電子化, 共有, 処理が可能な今日, 機密データさえも他組織と共有し利活用を可能とする手法が期待されており,その中で秘密計算と呼ばれる暗号技術が中心的役割を果たしている。秘密計算により複数のデータ保有者らは持ち寄った機密データを秘匿したまま計算し, 出力のみを得ることができる。一方、秘密計算ではデータを秘匿したままでの計算を行うことから通常の計算と比べ、計算速度が遅いという欠点がある。本研究では秘密計算の社会での利用促進に向けその効率化に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では(1)秘密分散に基づく秘密計算手法、(2)完全準同型暗号に基づく秘密計算手法、(3)ワンタイムプログラムという形式で秘密データの提供者と使用者が直接に通信しなくとも秘密計算を行える手法の署名権限委譲への適用、に取り組んだ。また分散電子台帳を利用することでワンタイムプログラム形式の暗号文を作成し、秘密計算などに利用する暗号鍵の漏洩対策技術の開発にも取り組んだ。
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