研究課題/領域番号 |
20K11861
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61010:知覚情報処理関連
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
堀内 靖雄 千葉大学, 大学院情報学研究院, 准教授 (30272347)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 対話型自然言語 / 韻律(プロソディ) / 日本語音声(聴覚言語) / 日本手話(視覚言語) / 藤崎モデル / モーションキャプチャー / プロソディ(韻律) |
研究開始時の研究の概要 |
我々は日常生活において、対話型自然言語(音声や手話)を用いて実時間での情報伝達やコミュニケーションを行っている。これら対話型自然言語においては韻律と呼ばれる付加的な情報が音声や手指の動きと同時に表出されることにより、言語理解やコミュニケーションの向上に貢献している。本研究では音声と手話という異なるモダリティ(聴覚・視覚などのコミュニケーションモード)による対話型自然言語において、それぞれの韻律情報がどのように言語理解やコミュニケーションに活用されているのかをモダリティの違いを考慮しながら、横断的に分析し、両言語の韻律の特徴や機能に関して、両言語間で共通な特性と各言語固有の特性を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
実時間対話型自然言語である日本語音声と日本手話における韻律(プロソディ)の分析を行った。日本語音声に関しては、感情音声の声の高さ、速さ、音色(スペクトル)の音響特徴量と感情強度の関係を明らかにするのに加え、声の高さに関する藤崎モデルパラメータの基底周波数を自動推定する手法の提案と評価を行った。日本手話に関しては言語情報と韻律情報の分離を厳密に行うため、言語情報としての手の位置と動き(直線運動)の音素の解明を行った。また、日本手話の会話データの分析により、手の動きを保持する動作の相互行為上の機能を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
音声や手話は実時間対話型自然言語であり、韻律(プロソディ)と呼ばれる文字で表現できない情報(声の高さ、速さ、声色、手の位置、運動の軌跡や速さ、頭や視線の動き等)が実時間での言語理解を助けたり、実時間コミュニケーションを制御したりするために用いられる。本研究では日本語音声と日本手話を対象に韻律の機能の解明を試みた。近年、言語情報(記号情報)については深層学習技術の発展により急速に進展しているが、アナログ情報である韻律情報に関しては未解明な現象が多く、本研究の知見は将来の人工知能研究の基礎となる。
|