研究課題/領域番号 |
20K11895
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61010:知覚情報処理関連
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
大川 茂樹 千葉工業大学, 先進工学部, 教授 (40306395)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 音響情報処理 / 音響計測 / 音響制御 / ロボティクス / 音響工学 / VR / 室内音響 |
研究開始時の研究の概要 |
音響工学は種々の音を対象とする広い学問分野であるが,その範疇である室内音響(建築音響)や電気音響などの研究領域において,音の測定や分析,加工や制御,評価や診断など,基礎となる様々な処理が存在する。これらの処理では,長年に渡って蓄積されてきた知見や技術が利用され,近年ではコンピュータによる自動化や高精度化も盛んに行われているが,実際の現場では機器の設置や環境設定,データ収集などの作業において多くの部分が相変わらず人手に委ねられている現状がある。ここにロボティクス(ロボットおよびその要素技術)を適用することで,人手を伴わない自律的・能動的かつ効率的な操作や制御を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は,音響情報処理の分野でこれまでは専ら人間の経験的な知見や技術に基づいて行われてきた音響計測や音場制御において,ロボティクス技術を利用することで自律化・効率化が行えないか検討することを目標とした.代表的な成果としては,まず,対象とする室(空間)の音響的計測を行うロボットおよび吸音材や音響反射板に代表される受動的な装置を駆動系によって制御するロボットのプロトタイプ開発を行った.次に,超指向性を持つパラメトリックスピーカにより発せられた音を室壁面に反射させることにより,仮想音源を聴者の背後や側面に生成するサラウンドシステムを開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては,音響情報処理における音の測定や分析,加工や制御など,これまで人手や人の知見により行われることが多かった技術に対して,ロボティクスを適用した点と,それらの実装に伴って種々の知見が得られたことが挙げられる. 社会的意義としては,一般的なロボット開発における,人間の労働力や知的生産力を置き換えたいという動機が,本研究の成果についても当てはまる点と,それらの動機を積極的に利用してロボティクスによる快適な音環境の構築・サラウンドシステムの開発が実現できた点が挙げられる.
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