研究課題/領域番号 |
20K11952
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61030:知能情報学関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
打矢 隆弘 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10375157)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 防災システム / マルチエージェント / UGV / UAV / ロボット / 避難誘導 / 複合災害 |
研究開始時の研究の概要 |
大震災などの災害時において,地震後に発生する火災等の2次災害による被害を最小限に抑えることは極めて重要である.本研究では,先行研究“悪条件下での震災避難行動を支援する研究”で得た自律ロボットによる避難誘導の独自技術を活かし,複合災害を想定した分散人工知能防災システムの設計・開発を行い,2次災害を考慮した安全な避難誘導,避難時の混雑解消などの避難支援を実現する.この研究により,大学キャンパスにおける防災能力の向上を達成し,さらに,システム開発・運用の知見を基に,市町村の公共施設・商業施設における防災システムへの発展・展開を目指す.
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研究成果の概要 |
本研究では,地震・火災等の複合災害を想定した分散人工知能防災システムの設計・開発を行い,2次災害を考慮した安全な避難誘導や避難時混雑解消などの避難支援技術の課題に取り組んだ.特に,大学キャンパスの建物内で火災が発生した状況を想定し,火災/煙の影響による被害を最小限に抑えるためのロボットベース避難誘導方式を考案した.これにより,ロボットを用いない避難誘導と比べて,火災による影響と階段の混雑状況など避難者の移動に伴う影響の双方を考慮した安全な避難誘導を実現し,災害による人的被害軽減を達成できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,地震・火災等の複合災害を想定した分散人工知能防災システムの設計・開発を行い,自律移動型ロボットを用いたロボットベース避難誘導手法を提案し,2次災害を考慮した安全な避難誘導や避難時混雑解消などの避難支援技術を確立した. 分散エージェント/ロボット群を用いた防災システムに関する知見は,本学キャンパスにおける防災能力の向上に大いに貢献するとともに,他大学・公共施設・商業施設での活用も期待できる.
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