研究課題/領域番号 |
20K12011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61050:知能ロボティクス関連
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研究機関 | 東京都立産業技術大学院大学 |
研究代表者 |
成田 雅彦 東京都立産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 研究員 (30513717)
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研究分担者 |
中川 幸子 青山学院大学, 情報メディアセンター, 助教 (10839898)
松日楽 信人 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任研究員 (20393902)
加藤 由花 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (70345429)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | サービスロボット / 伝統芸能 / 身体性 / 人形浄瑠璃 / 振り付け / 連想モデル / わざ) / 技能(わざ) / しぐさ生成モデル / 技能(わざ) |
研究開始時の研究の概要 |
サービスロボットの身体性を活かして、業務空間において、人と相互にメッセージのやりとりを行うための最適な動作やしぐさを実現するため、人形浄瑠璃を中心とした伝統民俗芸能の知識や技能(わざ)をロボットが利用できる形態で蓄積し、これを活用する手法を明らかにすることである。 研究に用いるロボットは浄瑠璃人形を参考 とし利用制限なく自由な試みを行うために独自に開発したもので、大規模イベントに出展したところ、多くの来訪者が立ち止まってロボットを眺めるなど反応が非常に良かった。 本研究は、例えば、接客要素のある飲食業や観光業、MICEの誘致など新たな産業領域 への普及が期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、サービスロボットが人とメッセージのやりとりする際の最適なしぐさを実現するため、人形浄瑠璃を中心とした伝統民俗芸能の知識やわざを活用する手法を明らかにすることである。 成果として、振りの解明とロボットのしぐさ生成については、詞章が七・五音節単位の句で区切られ、その句から解釈や理由付けとして連想される振りが割付けられていることを明らかにし、「連想モデルによる振りの体系化・生成手法」として提案した。また、複数ロボット連携や業務への活用では、新たに非接触で訪問者の動きを測定する手法を開発し、大規模展示会にて振りを実装したロボットを展示し、集客効果を定量的に測定し効果が高いことを検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ロボットの振り付けの手法は定式化されていないが、「連想モデルによる振りの体系化・生成手法」は、仕草や振りを感情と結びつけず、詞章から振りがどのように導けばよいかを明らかにした点で意義は大きい。結果、多様なメッセージに容易に振りつけられるのが特徴である。本手法を拡張することで、人形浄瑠璃だけでなく、広く伝統芸能への適用できると期待できる。一方、この理論により振り付けを容易に理解できるので、伝統文化の後継者育成の課題にも役立つ。 また、業務への適用にて開発した測定手法は、LiDARと統計手法を用いるもので、振りや着物の色など細かい違いを検出でき、非接触で匿名性が高いので、広い活用が期待できる。
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