研究課題/領域番号 |
20K12020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
水野 統太 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (00337875)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 赤外線サーモグラフィ / 実画像 / 顔面皮膚温度 / 血流 / 感動 / 顔面熱画像 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,顔面皮膚温度を用いた感動を評価するシステムの研究開発を目的とする. 音楽や本などさまざまなコンテンツに対するヒトの感情の変化パタンを生理情報により評価・推定することにより,“感動させるコンテンツ作成の手掛かり・足掛かりとなる指標作成”や“ユーザが興味を持つと思われるコンテンツを推薦するレコメンドシステム”を目指す. これまでメンタルワークロード評価などのストレス研究が多く行われてきたが,感動や興味などのポジティブな状態へ移行させるような効果についての評価は少ない. 本研究を突破口に,顔面皮膚温度が脳波や心拍のようにさまざまな場面で使用できる新しい自律神経活動の指標として展開したい.
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研究成果の概要 |
顔面皮膚温度を用いた感動を評価するシステムの研究の開発を行ってきた.従来の顔面の熱画像を用いた推定では,交感神経指標である鼻部と,自律神経活動の影響を受けにくい額部の温度差分を取ることによって評価していた.しかし従来手法では,遠赤外カメラが必要であり,手軽さに欠けるとともに,コストが必要になるという問題があった.そこで,実画像から自律神経活動を推定できる方法を検討した.結果として,実画像でも皮下表面の毛細血管を流れる血流量の特徴抽出を可能とする手法を開発した.この手法を用いて,計算問題や読書時の自律神経活動が評価可能か検討した結果,感情が変化したときの血流量変化が見られた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,職場における勤務者の疲労度や集中度を計測し,適切な休息を取り入れて職場の環境向上に努めるなど,人間がより快適な生活を送るために感情推定の必要性が高まっている.疲労度や集中度を計測する上では,これまでに,心拍,脈波,脳波,眼球運動,顔面熱画像といった生体情報を取得して,感情推定を行う手法が各種検討されてきた.しかし,これら生体情報を取得する際に,特殊な装置が必要であることが多いため,評価が可能であってもなかなか普及しない.そこで,我々は,既に普及しているUSBカメラやスマートデバイス等にすでに搭載されているカメラを用いて,感情を推定可能なシステムの構築を行った.
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