研究課題/領域番号 |
20K12022
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
鯉田 孝和 豊橋技術科学大学, エレクトロニクス先端融合研究所, 准教授 (10455222)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 視覚 / 色覚 / 知覚 / 心理物理学 / 色収差 / 眼光学 / シミュレーション / 錯視 / 錯覚 / 色対比 / 実験心理学 / 感性情報学 |
研究開始時の研究の概要 |
色は見て美しいだけでなく物体を認識するための重要な手掛かりとなります。色覚の基本特性である色対比と色同化は、差分を強調したり平均化する情報処理に対応しますが、非常に細かい線に対しては輝度情報をもとに色を推定する仕組みである可能性があります。私たちが近年発見した錯視「色背景に描かれた細い灰色線は白い細線でふちどると色対比が著しく増加する」がその根拠となりそうです。そこで本研究では正確な心理実験により色の見えを定量化することで情報処理の仕組みを解き明かします。本発見は近年の高解像度ディスプレイの色再現に重要な知見となります。
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研究成果の概要 |
色対比と色同化は色覚の基本特性である。我々が近年発見した錯視「細い灰色線を白い細線でふちどると背景からの色対比が強まる」は、色覚の空間特性を理解するのに役立つ。本研究では錯視の最適条件の探索ならびに、発生要因のメカニズム解明を目指して心理実験ならびに眼光学シミュレーションを行ったものである。一様背景色の下での最適条件は、細い灰色線に細い白いふちどり線を配置するものである。特に赤緑(LM錐体軸)の背景色では線幅が1.5/60度と極めて細かった。眼光学シミュレーションとの差分を取ることで神経要因による色対比効果が求まり、中央周辺拮抗型の空間構造が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
色は物体を認識するための重要な手掛かりである。色覚の基本特性である色対比と色同化は、差分を強調したり平均化する情報処理に対応する。さらに非常に細かい線に対しては両者に加えて輝度情報をもとに色を推定する仕組みがあるようだ。これらの仕組みを理解するためには、我々が近年発見した錯視「細い灰色線を白い細線でふちどると背景からの色対比が強まる」が役立つだろう。詳細な調査を通じて、錯視の空間特性が定量的に求まった。本錯視は空間的に細かい画像で顕著であり、近年の高解像度ディスプレイの色再現に重要な知見となる。
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