研究課題/領域番号 |
20K12035
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 明治薬科大学 (2023) 東京工科大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
櫻井 進 明治薬科大学, 薬学部, 客員教授 (50375515)
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研究分担者 |
宿谷 賢一 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (00825185)
宮川 幸代 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (20614514)
中田 光紀 国際医療福祉大学, 医学研究科, 教授 (80333384)
榎本 みのり 東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (60415578)
市川 由理 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (40759776)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 味覚検査 / 官能検査 / 全口腔法 / 苦味 / 低圧環境 / 味覚 / 感覚機能 / 疫学 / 低酸素環境 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①全口腔法を元に、より高い信頼性および再現性を備えた味覚検査を開発し、さまざまな対象者に利用可能な検査手法を提案する。②4種の味質のうち苦味を最後に施行する規定の根拠を明らかにする。③味質液の味を認知しないまま、味覚検査が1回のみ施行される現行検査方法の妥当性を明らかにする。④研究協力者の指導のもとで低圧・低酸素状態での滞在が味覚閾値にどのような影響を与えるかについて明らかにする。
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研究成果の概要 |
全口腔法味覚検査を用い、より高い信頼性および再現性を備えた味覚検査を開発する目的で以下の3種の実験を実施した。 1)4種の味質のうち「苦味を最後に施行しなければならない」という既存の検査手順の妥当性を確認した。その結果、苦味を最後に実施しなければならないとする客観的根拠を見いだせなかった。2)検査実施試行回数の妥当性を確認した。すると、実施回数を増すごとに閾値低下が認められた。3)弱低圧状態下6時間経過(756 hPa)および弱陽圧状態下6時間以上経過(1067 hPa)で味覚閾値の変化について検証した。すると両条件下でも有意な差異は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1)4種の味質のうち苦味を最後に施行するという既存の検査手順ついて、苦味を最後に実施しなければならないとする根拠を見いだせなかった。つまり、4種類の味質をランダムに施行できることが示された。2)全口腔法味覚検査において、1回の施行では不十分であり、より正確な閾値の計測には味質により2-5回の施行を必要とした。3)巡航中の航空機内で味覚閾値が低下することが報告されていた。その根拠を明らかにするために、6時間以上の巡航中の航空機内や高度-420m地点で6時間以上滞在した車内(756 hPa)に同種の味覚検査を実施したところ有意な差異は認められなかった。
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