研究課題/領域番号 |
20K12083
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62020:ウェブ情報学およびサービス情報学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
吉田 大介 大阪公立大学, 大学院情報学研究科, 准教授 (00555344)
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研究分担者 |
川合 忠雄 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (20177637)
瀧澤 重志 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (40304133)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 深層学習 / Webシステム / ドローン / ひび割れ検知 / 3次元モデル / 3次元モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究者はドローン等のICTを活用し,インフラ維持管理における応用研究を自治体と連携し進めてきた.これまでの研究成果として,深層学習を用いた護岸壁面のひび割れ検知プロトタイプを開発し,現在は検知結果の精度検証や,検知性能向上のための改良などを進めている.本研究では,このプロトタイプをWebシステムに実装することで広くシステムを利用可能にし,自治体との連携を通じて実用レベルでの有用性を明らかにする.
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研究成果の概要 |
本研究者らは,自治体の実務で使用される小型汎用ドローンの空撮画像を対象に,深層学習を活用した検知プログラムを開発し,自動的にひび割れ箇所を検知するWebシステムの研究開発を,インフラを維持管理する地方自治体(特に、大阪港湾局)と連携して進めた.研究では,いくつかの港湾岸壁で計測実験を実施し,検知システムの性能評価をおこなった.現状の評価結果では幅3mm以上(3mmから数cm)のひび割れを,正解率89%の検知性能が実現できているが,現場によっては1mm程度のひび割れについても正確に検知できている場合もあり,プログラムの改良余地が多く,さらなる研究開発の必要性が明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,将来的に研究成果の他自治体・部局への横展開を想定しているため,高価で取り扱いが難しい産業用ドローンではなく,実際の業務で使用している比較的安価な小型汎用ドローンで得られる画像データを対象とし,深層学習を用いた物体検出手法の実装により,港湾施設点検に必要な検知性能を目指す点があげられる.また,この本研究を通じ,自治体職員のドローンの操縦を含めた計測データの活用がおこなえる人材育成についても同時に進めた.
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