研究課題/領域番号 |
20K12087
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62020:ウェブ情報学およびサービス情報学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
森山 真光 近畿大学, 情報学部, 准教授 (00283953)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 暗号資産 / ブロックチェーン / コールドストレージ / マルチシグ / ウォレット |
研究開始時の研究の概要 |
暗号資産は暗号技術や分散システムの組み合わせで実現され、特に公開取引元帳であるブロックチェーンと資産発行であるマイニングの研究がなされている。しかしながら、暗号資産の運用においては、暗号資産の流出、違法取引や資金洗浄等の犯罪への利用がされるといった安全面に問題がある。これまでの流出事件は利用者の利便性を重視したため発生したと考えられる。本研究では、暗号資産の安全性を十分に担保した上で、利用者の利便性をどこまで向上できるかを研究課題とする。
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研究成果の概要 |
暗号資産の市場は成長を続けている。一方で暗号資産の秘密鍵の紛失や盗難は後を絶たない。個人で秘密鍵を管理する方法には、ペーパーウォレットやハードウェアウォレットがある。暗号資産取引所で数万人の秘密鍵を管理する方法は一般的に非公開であるがコールドウォレットやマルチシグを用いている。本研究では個人と暗号資産取引所の中間にある同一敷地内に配置された100個程度の暗号資産ウォレットにおいて利便性と安全性のバランスのとれた秘密鍵の管理手法としてマルチシグ対応のコールドストレージの基盤開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
暗号資産ウォレットの秘密鍵の管理手法は数万人を扱う取引所もしくは個人で実践されている。本研究はその中間に位置し未だ標準技術のない同一敷地内に配置された100個程度の暗号通貨ウォレットを対象としている。さらに策定したプロトコルをEコマースサービスに実際に適用し検証している。暗号通貨のソフトウェアにとって重要な分散化を実践することで、本研究の成果は暗号資産に留まらずブロックチェーンが応用されるスマートコントラクト(自動的な契約)等の分野でも有効となることが期待される。
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