研究課題/領域番号 |
20K12105
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
金 尚泰 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (30400659)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | デザイン学 / コンテンツデザイン / 感性デザイン / 環境認識 / インタラクション 学習環境 / HCI / インタラクション / 学習環境 / コミュニケーション / ICT教材 / ビジュアルコミュニケーション |
研究開始時の研究の概要 |
近年、デジタルツールの著しい発達・普及を背景として、タブレット端末を使用したデジタル教材が次々と発表されている。それにより従来の紙メディアの教材では不可能な表現を取り入れた新たな学習が可能となっている。さらに、近年スマートホームやAIなどの技術が人々の生活に密接に関係しつつある中で、本研究では教材コンテンツとユーザ間の学習効率向上に注目する。本研究は、直観的なリアルタイム3DCG操作性を持つ教材コンテンツへの挑戦、ユーザの状況に合わせて学習へ誘導ができるAIエージェントの融合により、ユーザの学習行動モチベーションを高めることをより積極的に支援する新たな試みである。
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研究成果の概要 |
本研究は、ICT教材作成のためアメリカ自然史博物館の生物生態図鑑を表現することに絞り、資料収集を進める予定であった。研究の初年度COVID19の影響が出始め、現地調査予定が立てられない状況が続き、その後も先が読めない状況であったため、教材コンテンツの方向性を変える判断を迫られた。教材コンテンツとユーザのインタラクションは、コンテンツ自体より直接な学習効率に影響することを考慮し、代案として教材コンテンツとユーザ間のHCI研究に方向を転換した。特に学習効率に重点を置き、学習時の集中度判断や姿勢検出AIエージェント構築を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、AIエージェントを搭載したコンテンツ開発に関する内容である。現在のAIシステムでは、ユーザが最初にトリガーをかけないとAIが反応しない不自然さが生じる。このような不自然なコミュニケーションを避けるため、ユーザの行動を認識・把握・理解し、ユーザ個人にパーソナライズされたAIエージェントシステム基盤を構築した。さらに、この基盤から派生したコンテンツとして、能動型AIエージェントデザイン、心理戦ゲーム、リアルタイム集中度検出システム、姿勢改善支援システムを発表した。これらの研究によってHCIへの新しい体験が日常生活の中、低コストで実現する認識システムとして今後の可能性を示唆している。
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