研究課題/領域番号 |
20K12167
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63020:放射線影響関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
杉浦 重樹 奈良県立医科大学, 医学部, 教育教授 (40179130)
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研究分担者 |
森 俊雄 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (10115280)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 酸化的DNA損傷 / 修復亢進 / サイクロプリン / DNA修復 |
研究開始時の研究の概要 |
色素性乾皮症(XP)はヌクレオチド除去修復(NER)ができないため、NER で本来除去されるはずの酸化的 DNA 損傷(サイクロプリン)が脳内に蓄積する結果、進行性の神経障害が起こると考えられている。 我々は同じ NER で修復される紫外線 DNA 損傷について、抗紫外線 DNA 損傷抗体をベースとした人工エンドヌクレアーゼを構築し、修復亢進することに成功している。 そこで作製済みの抗サイクロプリンモノクローナル抗体をベースとしたサイクロプリン特異的人工エンドヌクレアーゼを構築し、これがサイクロプリンを修復亢進するか培養細胞レベルで検証し、色素性乾皮症の神経障害の治療に応用できるか検討する。
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研究成果の概要 |
サイクロプリンは色素性乾皮症A群(XPA)における進行性の神経障害の原因と考えられていることから、Cyclo-dA 特異的人工ヌクレアーゼが Cyclo-dA の修復亢進に効果があるか調べるため、培養細胞に酸化的損傷を誘導しようと試みたものの、十分量を誘発することは出来なかった。そこで次ぎに神経変性と酸化的DNA損傷であるサイクロプリンの関係を調べるため、マウスの脳組織における Cyclo-dA を免疫染色したところ、12ヶ月齢と26ヶ月齢では Xpa マウスの方が Cyclo-dA が多いことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウスの脳組織におけるサイクロプリンを免疫染色したところ、12ヶ月齢と26ヶ月齢では Xpa マウスの方が多かったことから、色素性乾皮症患者における神経障害発症に酸化的損傷であるサイクロプリンが関与しているとする従来の仮説を強く支持するものである。
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