研究課題/領域番号 |
20K12195
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63040:環境影響評価関連
|
研究機関 | 大阪医科薬科大学 (2021-2023) 大阪薬科大学 (2020) |
研究代表者 |
長谷井 友尋 大阪医科薬科大学, 薬学部, 准教授 (10388027)
|
研究分担者 |
奥平 桂一郎 大阪医科薬科大学, 薬学部, 教授 (10425671)
鳥羽 陽 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 教授 (50313680)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 環境 / エピジェネティクス / 大気 / エピジェネティック |
研究開始時の研究の概要 |
近年、遺伝子変異を伴わないエピジェネティクスが発がんに関連していることが明らかになってきた。呼吸により曝露する大気粉塵にもエピジェネティクス誘発活性があることは少数報告されているが、呼吸器系疾患の予防・予測に最も重要であると考えられる季節性及び地域特性については全く明らかにされてこなかった。本研究では大気粉塵のエピジェネティクス誘発活性の季節性及び地域特性を系統的に明らかにすることを目的として実施する。
|
研究成果の概要 |
日本国内において大気粉塵を1週間連続して捕集し、1年間を春(3月、4月、5月)、夏(6月、7月、8月)、秋(9月、10月、11月)及び冬(12月、1月、2月)の四季に分けて粉塵濃度の平均値を算出した結果、最初の1年間に捕集した大気粉塵の粉塵濃度の平均値は春と冬が高く、夏と秋に低い傾向が認められた。夏に捕集した大気粉塵は多くの試料が秋と同程度かそれ以下の粉塵濃度であったが、一部の試料で粉塵濃度が急激に高くなる傾向が認められたことから、火山噴火など何らかのイベント発生が影響し粉塵濃度の急上昇が生じたと考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の執行期間の全期間にわたって、コロナ禍による屋内での研究に制約を受けたものの、大気粉塵の捕集は屋外での活動であるためほとんど制約を受けずに実施できた。期間中に捕集した試料には、火山噴火や黄砂の飛来などのイベントの影響を受けたと思われる試料があり、今後の研究の遂行に伴い、エピジェネティクス誘発活性の季節変動だけでなく、火山噴火や黄砂によるエピジェネティクス誘発活性への影響を明らかにすることができる。これらについての知見はこれまでに得られておらず、国民衛生の向上に大きく寄与できる。
|