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皮膚内エステラーゼ活性を指標とするシックハウス症候群発症リスク評価法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K12210
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分64010:環境負荷およびリスク評価管理関連
研究機関城西大学

研究代表者

畑中 朋美  城西大学, 薬学部, 教授 (10198749)

研究分担者 馬渕 智生  東海大学, 医学部, 教授 (30408059)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードシックハウス症候群 / フタル酸エステル / 経皮吸収 / エステラーゼ / リスク評価 / カルボキシルエステラーゼ / 神経障害標的エステラーゼ
研究開始時の研究の概要

シックハウス症候群の原因物質の1つであるフタル酸エステル(PE)は、皮膚内のエステラーゼで加水分解されると経皮吸収されやすくなる。シックハウス症候群患者は皮膚内エステラーゼ活性が高く、PEの吸収量が多いと考えられる。一方、皮膚内の分布層、分布量の個体差および基質特異性から、PEの経皮吸収に対するカルボキシルエステラーゼ2(CES2)の高い寄与が予想される。そこで、本研究ではPEの皮膚内代謝と経皮吸収挙動に及ぼすCES2阻害剤の影響を評価するとともに、皮膚内のCES2活性と酵素分布量や遺伝子型、単核球中活性との関連性を検討し、シックハウス症候群の新たな診断法や治療法への応用を目指す。

研究成果の概要

シックハウス症候群(SHS)の原因物質の1つであるフタル酸エステル(PE)は皮膚内で加水分解されることにより活性代謝物として経皮吸収される。SHS発症リスク評価法を確立するため、PEの皮膚内代謝を担う酵素を探索し、経皮吸収性との関連を評価した。遺伝子ノックアウトマウスを用い、PEの皮膚内代謝に対する神経障害標的エステラーゼの寄与は小さいことを確認した。種々エステラーゼ阻害剤を用いたヒト皮膚代謝実験から、PEの皮膚内代謝は主にカルボキシルエステラーゼ(CES)により触媒されることが示唆された。PEをヒト皮膚に適用した後の活性代謝物の吸収量は、皮膚内の加水分解活性やCES分布量と相関した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

フタル酸エステル(PE)は皮膚内で加水分解されることにより活性代謝物として経皮吸収される。本研究では、この加水分解反応はカルボキシルエステラーゼ(CES)が主に担い、、CESの皮膚内分布量が大きいほどPEの活性代謝物の吸収量が大きいことを明らかにした。CESには発現量の異なるデイプロタイプの存在が報告されており、今後、遺伝子型とPEの皮膚内加水分解活性や経皮吸収量との関係が明らかになれば、シックハウス症候群(SHS)発症リスク評価に応用できる。また、CES阻害剤が発症予防に利用できる可能性もある。未だ多くの患者がその症状に苦しんでいるSHSの診断や治療に、新たな方法論を提示できると考える。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] フタル酸エステルの経皮吸収におけるエステラーゼの機能解析2021

    • 著者名/発表者名
      畑中朋美、武内智春、大山 翠
    • 雑誌名

      アレルギーの臨床

      巻: 41 ページ: 518-522

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] フタル酸エステルの皮膚からの吸収に果たすエステラーゼの役割2021

    • 著者名/発表者名
      畑中朋美、武内智春、大山 翠
    • 雑誌名

      アレルギーの臨床

      巻: 41 ページ: 1265-1269

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] フタル酸ジブチルの皮膚内代謝に及ぼすカルボキシルエステラーゼと神経障害標的エステラーゼの影響2022

    • 著者名/発表者名
      畑中朋美,鳴嶋 涼,野津尚記,大山 翠,武内智春,坂部 貢,加藤 明,木村 穣,馬渕智生
    • 学会等名
      第30回日本臨床環境医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] フタル酸エステルの経皮吸収におけるエステラーゼの機能解析2021

    • 著者名/発表者名
      畑中朋美、大山 翠、武内智春、馬淵智生、木村 穣
    • 学会等名
      第29回日本臨床環境医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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