研究課題/領域番号 |
20K12261
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64040:自然共生システム関連
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
酒井 裕司 工学院大学, 先進工学部, 准教授 (40361513)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | マングローブ / 植林/再植林 / ブルーカーボン生態系 / 生態系炭素貯留量 / 炭素貯留メカニズム / 土壌特性 / 化学量論比 / 温暖化対策技術 / バイオマス利用 / エビ養殖放棄池 / バイオマス / 土壌炭素 / 炭素貯留量 / 炭素貯留速度 / 原生林 / ブルーカーボン / 炭素貯留 / 温暖化対策 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、沿岸生態系でも高い炭素貯留能で注目されているマングローブの植林地域における土壌中及び地上部・地下部バイオマス中の炭素貯留メカニズムと炭素貯留ポテンシャルの評価を行うことを目的とする。対象地域は、タイ南部などを中心としたエビ養殖放棄池の再植林地、新規堆積地域での植林地及び原生林とし、植生、土壌特性及び炭素貯留量の変化を評価する。土壌中炭素貯留メカニズム解明のため、有機・無機炭素及び窒素量以外にも、有機物量や土壌特性などの比較検討を行う。更にマングローブ再植林及び植林技術導入に伴う炭素量変化を評価し、炭素貯留ポテンシャルの結果も含め温暖化対策技術として評価する。
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研究成果の概要 |
マングローブなどのブルーカーボン生態系における炭素貯留量が陸上生態系に比べて高いことが注目されている。中でもマングローブ植林・再植林は温暖化対策技術として効果的であるため、現地での植林・再植林による生態系炭素貯留量データは重要である。しかし、炭素貯留量データの地域差と炭素貯留メカニズムは未解明である。本研究では、タイ南東部エビ養殖放棄池での再植林地と新規堆積土壌での新規植林地を対象とし、原生林と生態系炭素貯留量と土壌特性を比較した。その結果、新規植林、再植林共に植林経過年数に伴う生態系炭素貯留量の増加を確認できた。さらに原生林との比較から、炭素貯留量と土壌特性、化学量論比との関係性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ブルーカーボン生態系の中でも高い炭素貯留量を有するマングローブ生態系での植林、再植林の成功事例における炭素貯留量の精確な算出は温暖化対策技術として重要な知見である。また土壌中炭素貯留量及びメカニズムについては未解明な点も多く、学術的な意義を有する。マングローブ植林・再植林は、地球環境への貢献と地域環境保全だけでなく、生態系修復による地域産業や経済性の向上にも繋がるという社会的な意義も有する。
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