研究課題/領域番号 |
20K12322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
中尾 理恵子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (80315267)
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研究分担者 |
全 炳徳 長崎大学, 情報データ科学部, 教授 (10264201)
川崎 涼子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (30437826)
大西 眞由美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (60315687)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 近隣居住環境 / 健康支援 / 食生活 / 栄養摂取 / 地域保健 / 栄養対策 / 地域住民 / 買い物行動 / フードデザート |
研究開始時の研究の概要 |
多様な近隣居住環境における、高齢住民のフードデザート(Food deserts:FDs)問題と栄養摂取の関連性の有無とその違いを探る。FDs問題には地理的な条件とともに、食料品の流通条件、利用できる交通条件、移動販売や宅配等のサービス体制の有無の条件といった物理的条件と、高齢化が進んだ家族形態、住民の経済的条件、近隣住民同士の関係性、知識面での問題など個人的条件が関わっていると考える。買物頻度や買物困難など個人の買物行動を左右する状況を示す「近隣居住環境のFDs化」を明示し、近隣居住環境とFDsの状況および高齢住民の栄養摂取と健康へ及ぼす影響の有無を地域比較する。
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研究成果の概要 |
長崎県内において近隣居住環境と住民の食生活や買い物行動、及び栄養摂取への関連を明らかにするために、フィールド調査及び、キーインフォーマントインタビュー調査、住民質問紙調査を実施した。近隣居住環境として、離島、斜面地、新興住宅地、市街地などの異なる近隣居住環境を持つ複数の地域を対象地域とした。その結果、買い物頻度と食料品の配達サービスの利用が栄養摂取状況に関連を示した。また、買い物行動は女性の健康状況に関連を示した。中高年住民の栄養対策には、買い物行動とそれを支える近隣住環境の整備が必要であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
住民が居住している地域環境や買い物行動が、栄養摂取に関連することが明らかとなった。近隣の食品アクセスの買い物環境および買い物行動が良好であるならば、住民の栄養摂取が良好になる。離島や山間地域などの買い物環境不十分な地域の住民の買物行動を支える支援が必要である。特に女性においては、買い物行動が健康状況に関連を示した。住民の健康対策を進めるためには買い物環境整備、買い物行動支援にも留意した対策を総合的に展開する必要があることが示唆された。
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