研究課題/領域番号 |
20K12436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
楽 奕平 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (20573116)
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研究分担者 |
青柳 西蔵 駒澤大学, グローバル・メディア・スタディーズ学部, 講師 (20646228)
清水 哲夫 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (40272679)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 行動変容 / 計画外立ち寄り / 観光混雑 / 観光需要分散 / ゲーミフィケーション / 予定外立ち寄り / 混雑情報提供 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ICTの活用による自発的な観光混雑回避に向けた行動変容を促すゲーミフィケーションの導入について、実証実験を通じて有用性を検討するものである。これまで、スマートフォンアプリ等を活用してリアルタイムの交通渋滞情報や観光施設情報を提供し、自発的かつ効果的な混雑回避を促す取組が検討された。他方、非金銭的インセンティブの検討や若年層への動機づけが課題となっている。こうした点から、参加障壁の低減と行動変容へのより強いコミットメントを促すため、ゲーム性を取り入れた観光客への働きかけを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究は、観光混雑の回避に向けた働きかけとしてゲーミフィケーションを導入することで、より望ましい行動変容を導くかどうかを実証的に検証することを目的とするものである。独自に開発したアプリ「スイスイ旅」を用いて実験を実施し、観光地内の立ち寄り可能スポットの混雑情報に加え、特定スポットにおいて行動変容を促すゲーム性を有するミッションを提供し、実際に行動変容が生じるか、ミッションと行動変容の関係について分析を行った。実験の結果から、職業、混雑回避意識、同行者、旅行計画の作成等が行動変容に影響することを確認でき、ゲーミフィケーションと目的地の混雑度が行動変容に及ぼす影響が一定程度見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、スマートフォンアプリなどのICTを活用することで、リアルタイムで双方向の働きかけが可能となるとともに、効果検証に必要なデータ収集も容易となり、行動変容の効果を実証的に検証することが、学術的にも実務的に重要であると考えられる。また、これにより地域振興に資する観光行動を誘発しながら、交通量分散と観光混雑解消を図るという社会経済的な意義を有する。
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