研究課題/領域番号 |
20K12444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 流通科学大学 (2022-2023) 関西国際大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
西村 典芳 流通科学大学, 人間社会学部, 教授 (10636351)
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研究分担者 |
高根沢 均 関西国際大学, 現代社会学部, 准教授 (10454779)
傍嶋 則之 関西国際大学, 現代社会学部, 教授 (30779509)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ガストロノミーツーリズム / ウエルネス / ガストロノミーウォーキング / 地域活性化 / ウエルネスツーリズム / ヘルスツーリズム / ワインツーリズム / フードツーリズム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、フランスのアルザス地方のワインを活かしたガストロノミーウォーキングを対象として、その基盤となる理念をウエルネスの視点から分析するとともに、運営する組織とそれを支える地域の社会・文化・環境の特性を明らかにし、農山村の総合的な地域づくりとしての有用性を検証することを目的とする。 本研究が明らかにするものは以下の3点である。①ガストロノミーウォーキングの運営と管理の実態、②イベントを通じた地域づくりの手法と必要な要件、③運営者と参加者が共有するガストロノミーウォーキングの基盤理念。そして最終的に、これらの結果を踏まえて日本の農山漁村地域での応用可能性を検討する。
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研究成果の概要 |
ガストロノミーツーリズムは、食べるだけでなく料理法や食材生産の場までも幅広く対象とする観光であり、農山漁村の活性化に有効な手段となりうる。筆者らは、ウエルネスの視点からガストロノミーウォーキングによる地域活性化の可能性に注目し、フランスのアルザス州バール村と鳥取県湯梨浜町のガストロノミーウォーキングイベントについて調査を行った。その結果、参加者は、仲間・家族との交流を深めることが参加の動機であり、飲食と景観を参加者同士の交流を促進する要素として評価していることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の現地調査と分析から、日本の農山漁村地域においてガストロノミーウォーキングを通じた観光地域づくりを進めるうえで注意すべき視点を見出すことができた。 どちらの事例でも、イベントの舞台となった地域の自然や景観に対する満足度は高かった。ガストロノミーウォーキングでは、歩くことは単なる健康のための運動ではなく、地域の魅力に触れ、豊かな食を生み出す風土を楽しむことに価値がある。したがって、イベントで提供する食事にこだわるだけでなく、日ごろから地域の景観づくりに力を入れることが大切である。また、地域活性化につなげるためには、一部の住民団体だけではなく、地域全体を巻き込んだ協力体制が必要である。
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