研究課題/領域番号 |
20K12535
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
杉本 達應 東京都立大学, システムデザイン研究科, 准教授 (00351221)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | デザイン / データ可視化 / デジタルアーカイブ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、人文社会科学領域の研究文献の関係性や参照構造を可視化するオンラインシステムの開発を目的とする。 このシステムで、学習者・研究者が自身の関心あるテーマを軸に文献を探索し、新たな着想を得ることを支援する。具体的には、書籍間の参照ネットワークを書棚をメタファーにビジュアライズする手法「仮想書棚」を開発し、空間記憶とむすびつく新たな情報整理・管理方法を提案する。 仮想書棚では、利用者自身が文献間の関係性を見いだし、書棚内の配置を整理し共有できるソーシャル機能を実装する。開発するシステムの効果を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究は、「データ駆動型デザイン」の研究と教育プログラム構築を活かし、学術情報の可視化に取り組んだ。人文知のデータを対象に独自の可視化に取り組み、可視化システムのモデルを提供する。 主要な新書レーベルを対象に、背表紙を並べた「背差し」レイアウトの書棚群をオンラインで再現する「仮想書棚」のWebサービス化に向けた開発を行った。書誌情報から背表紙画像を生成するWeb APIを開発した。また、大学の演習科目でObservableとD3.jsを活用したデータ可視化デザインの教育実践を行った。 研究期間全体を通じて、可視化システムの基盤部分を開発できた。また教育プログラムに関する発表ができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した「仮想書棚」によって、複数の書籍からなる書籍コレクションをユニットとした視覚的表現が可能になる。これは、従来静的な情報だった、蔵書一覧や出版社の目録のデジタル化に利用できる。また、著者や装丁デザイナーなどの書籍のコレクションをデジタルアーカイブするときの、表現手段として利用でき、リスト表示を超えたユーザ体験を提供できる。さらに、書棚という身近な形態で再現することで、ARで表示するなどの可能性が考えられる。
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