研究課題/領域番号 |
20K12607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
川原 靖弘 放送大学, 教養学部, 准教授 (10422403)
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研究分担者 |
片桐 祥雅 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 上席研究員 (60462876)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 環境音 / 脳機能 / 超広帯域音 / 骨伝導 / 脳機能活性 / 広帯域音響 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、聴覚でもなく体性感覚でもない骨伝導を活用した、超広帯域音響の頭部入力による脳幹部の活性について検証する。骨伝導による音波伝搬により、脳室周辺の神経細胞を振動が刺激し活性化されることをシミュレーションと脳機能計測により示し、超広帯域音響の上行性網様体賦活系の修飾による深部脳活性の可能性を示すことを試みる。この試行により、内分泌系や免疫系のバランス制御に大きく関わる脳幹部の神経活性を、骨伝 導を利用した超広帯域音響により効率的に行う方法を確立し、日常生活で利用できる健康増進装置としての応用について考察する。
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研究成果の概要 |
超広帯域音響の頭部骨伝導による深部脳活性を確認するため,可聴帯域から100kHz帯域の超音波の発生も可能な頭部に接触させることができる慶所のトランスデューサを用い,側頭部から入力する骨伝導刺激により数種の帯域の超広帯域音響の提示と同時に脳機能計測を行った.音響提示開始後及び音響提示終了後の,後頭部の脳波α2帯域パワーに着目することにより深部脳活性の観点から考察を行った.音響提示開始にこの脳波帯域のパワーを増大させる傾向があり音響提示終了後に同大を停止させる傾向は,ガンマ波帯域音及び30kHzを中心とした帯域の超音波,非可聴高周波帯域を含む自然音それぞれにおいて観察された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,聴覚でもなく体性感覚でもない骨伝導を活用した,非可聴域高周波を含む超広帯域音響の頭部入力による深部脳活性の効果について,深部脳活性指標とされている脳波帯域パワー解析手法を用いて検証を行った.脳幹部に効率的に音波を伝達させるための音波トランスデューサを使用し,脳深部神経の賦活を測定し,深部脳を活性化させる効果があることを確認することで,日常生活で利用できる健康増進装置としての応用を見込むことのできる脳幹部への超広帯域音響(振動)刺激の入力による深部脳賦活の可能性を示した.
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