研究課題/領域番号 |
20K12629
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
加納 慎一郎 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (00282103)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | BCI / 聴空間 / 音像定位 / 音脈分凝 / 事象関連電位 / VR / 仮想音源 / 錯聴 |
研究開始時の研究の概要 |
両耳に提示する音刺激により仮想的に定位させた音像に対して選択的注意を行った際に生じる脳波(事象関連電位)からユーザの意図を検出するBCI(brain-computer interface)を開発する.これまでの感覚刺激を用いたBCIでは主に視覚刺激が用いられてきた.しかし視覚刺激を用いたBCIには,使用時に視覚がBCIに占有されるために使用者の行動が制限されることなどの問題点があった.そこで本研究では,聴覚刺激による音源定位や錯覚現象を利用したVR(仮想現実感)手法によって聴覚情報の空間的な広がり(聴空間)をユーザに知覚させることで操作を行う新しいBCI(聴空間BCI)を開発する.
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研究成果の概要 |
脳活動信号からユーザの意図を抽出するBCI(ブレイン・コンピュータ インターフェース)の高性能化のために,聴覚における錯覚(錯聴)を利用した聴覚VR(仮想現実感)手法を用いて,ユーザに複数の仮想音源からの音を提示し,生じた脳波からユーザの意図を検出するBCIを開発した.本手法の特徴は,仮想音源による音像定位やVRにより仮想的な聴空間をユーザに知覚させることで,複雑かつ豊かな情報提示を行うことで,多くの情報を検出できることである.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外部からの感覚刺激を用いたBCIの問題点は,日常生活に最も重要な感覚である視覚がBCIの操作中に占有されてしまう点にある.聴覚VR(仮想現実感)手法により,視覚に匹敵する情報量をユーザに提示することによりBCIを実現する本手法により,情報検出精度が高く,かつユーザの日常生活を阻害しないBCIが実現可能となることが期待できる.またこれにより,従来のBCIの様式の多様化が可能になり,より多くのユーザにBCIを適用できるようになる.
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