研究課題/領域番号 |
20K12653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
草森 浩輔 東京理科大学, 薬学部薬学科, 講師 (90707407)
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研究分担者 |
西川 元也 東京理科大学, 薬学部薬学科, 教授 (40273437)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 細胞移植治療 / オルガノイド / 血管コンポジット / ヒトiPS細胞 / 血管内蔵シート / 血管網内蔵シート |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、血管構造を有するオルガノイドの作製法を確立することで、生体に移植したオルガノイドの生存率および生存期間の大幅な改善を試みるものである。本研究を達成することにより、世界中で開発が期待される細胞移植治療の有効性を向上するとともに、オルガノイド研究の新たな可能性を創造できると考えられる。
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研究成果の概要 |
細胞移植治療は、生きた細胞を患者に移植する治療法であり、優れた治療効果を示すことから次世代治療法として期待されている。しかしながら、生体に移植した細胞は速やかに消失することが報告されており、細胞移植の治療効果を最大限に発揮するためには、細胞の移植効率を向上する必要がある。本研究では、組織に類似した機能や構造を示すことで知られるオルガノイドを対象に、生体に移植後の生存率を向上する方法として血管構造を有する細胞構造体を作製した。様々な方法を検討した結果、間葉系幹細胞シート内に血管内皮細胞を組み込むことによりシート内部で血管構造を形成させることが可能であり、移植した細胞構造体の生存率も向上した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、細胞移植効率を格段に改善する方法として、血管構造を内蔵する細胞構造体の開発に成功した。本研究は、細胞移植において解決すべき細胞の移植効率を改善する極めて重要な内容であり、本研究で開発した技術は細胞移植治療の有効性を劇的に向上するものと期待される。本研究成果が実用化されることで、細胞移植治療の発展に寄与でき、医療の発展を介して社会へ貢献できると考える。これまでに、細胞移植治療における移植細胞の生存率を制御しようとする試みは少なく、細胞治療やオルガノイド研究において新たな可能性を生み出す点で学術的に意義深いものである。
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