研究課題/領域番号 |
20K12719
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
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研究機関 | 純真学園大学 |
研究代表者 |
片山 雅史 純真学園大学, 検査科学科, 教授 (20735245)
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研究分担者 |
高野 吉朗 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (20439574)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | サルコペニア / 簡易評価法 / 超音波 / 筋電図 / 筋放電-負荷指数 / 運動習慣 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、主に加齢による筋委縮が原因となって、日常生活に支障が生ずるサルコペニアと呼ばれる症状が問題になっており、診断基準である筋量の低下と筋力の低下の評価法が重要視されている。早期診断に必要と思われる簡易な測定項目でのスクリーニングを目的として、大腿直筋の表面筋電図と超音波像による計測の精度を検証した後、膝伸展時に一定の負荷をかけて変化を観察した。その結果、測定誤差の少ない評価法を見出した。本研究では、高齢者記録の困難な問題点をも解決できる方法を考案し、多数の高齢者での記録を実施する。さらに、特に疾患の無い高齢者の年単位での変化を追跡して、徒手筋力との対比も行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、サルコペニアの早期診断と、その進行具合の把握を目的とした。診断基準である「筋肉量の低下」と「筋力の低下」を、頻回に評価できるよう、簡便な記録法を模索した。筋肉量の低下の評価は、超音波によるサイズ計測とした。その際、単純な径ではプローブの触圧による誤差が大きかったため、横断面の周囲長が最も安定しており採用した。筋力低下は、物理的な筋力ではなく、表面筋電図から計測した面積を筋放電量として用いた。ただし個人差が大きかったため、負荷を課した時の放電量を増加率として評価した。さらに結果に影響を及ぼす可能性がある被検者の生活背景で変化する項目を把握し、高精度の評価法が確立できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋力の評価に用いた「筋放電-負荷指数」は、簡易に計測できる方法であり、運動不足が原因と考えられる弱い脚力の被検者で高値を示した。逆に、日常的に運動している者や、選択的に脚に強い負荷をかけることを実施している者では低値であり、比較的高齢になっても維持ができていることがわかった。本来のサルコペニアによる筋力低下の評価は未完遂であったが、経年的な加齢による筋力変化の評価をすることで、将来的なサルコペニアやダイナペニアを予防できる可能性があると考える。
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