研究課題/領域番号 |
20K12725
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
東 隆一 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病院 形成外科, 教授 (00531112)
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研究分担者 |
櫛引 俊宏 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 医用工学, 准教授 (30403158)
堀口 明男 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病院 泌尿器科, 准教授 (20286553)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 所陰圧閉鎖療法 / 創傷治癒 / 局所陰圧閉鎖療法 |
研究開始時の研究の概要 |
局所陰圧閉鎖療法は、創傷部位に陰圧を加えることで治癒を促進させる物理療法であるが、陰圧に応答する創傷部位における血流動態などを検証し、創傷治癒促進に寄与するメカニズムの一端を明らかにする基礎研究が必要とされている。そこで本研究では、レーザードップラー血流計を用い、局所陰圧閉鎖療法を適用している創部(被覆材を貼っている患部直下)の血流を経時的にモニタリングする。さらに、微小循環血流のイメージングを行う。微小循環動態の生理学的な研究手法を用いることにより、局所陰圧療法を適用している創部の病態生理に関する新たな知見が得られることが期待できる。
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研究実績の概要 |
局所陰圧閉鎖療法(Negative Pressure Wound Therapy: NPWT)は、創傷部位に陰圧を加えることで治癒を促進させる物理療法である。陰圧による創縁の引き寄せ、肉芽形成の促進や浮腫軽減などの効果により創傷治癒が促進するといわれているが、多くの臨床医や研究者から「創傷や皮膚潰瘍に対するNPWTの科学的根拠に基づいた適正治療指針の策定が必要」とされている。すなわち、陰圧に応答する創傷部位におけるサイトカイン発現などを検証し、創傷治癒促進に寄与するメカニズムを明らかにする基礎研究が必要とされている。 本研究期間3年目は、1年目に検証したマウス植皮モデルに対するNPWTの効果と、2年目に検証した培養細胞を用いたCD147やPAI-1の発現の増減に着目し、マウス植皮モデルに対するNPWT処置後のサイトカイン発現について網羅的な解析を行った。 糖尿病マウスの腹部から背部を除毛し、各マウスの背部左右にそれぞれ2×3cmの区域を設定し、すべてのマウスにおいて左側区域は非介入(C-群)とした。右側区域はRENASYSフォームフィラー(SMITH&NEPHEW社)を当ててフィルムで密閉し、陰圧をかけない群(C+群)と-120 mmHgの陰圧をかける群(N群)に割り当てた。4日目の治療終了後、各区域中央から直径1cmの皮膚を採取し、ELISAおよび病理組織学的評価を行った。これらの結果、N群では他群に比べてPAI-1の発現量が有意に高かった。また、病理組織学的検討として、皮膚の表皮および真皮の厚さの測定を行った結果、N群ではC-群と比較して表皮、真皮が有意に厚かった。 これらの結果は、NPWTの分子生物学的メカニズムの一端を解明し、そのエビデンスレベル向上に寄与すると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究を前倒しで進めるだけでなく、追加の研究を行うことができており、順調に進展している。具体的には、当初の計画では、マウス植皮モデルに対するNPWTの効果を検証する計画であったが、さらに詳細な治療メカニズム解明のため、当初計画していなかったin vitro培養細胞でのメカニズム解析をさらに追加して詳細な研究を行うことができている。
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今後の研究の推進方策 |
今後ELISAによってHIF-1αの発現量などを評価する予定である。また、マウスの背部皮弁モデルを用いて、手術前後のNPWTが皮弁生着面積に及ぼす影響について検討する。
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