研究課題/領域番号 |
20K12735
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | びわこ学院大学 |
研究代表者 |
内藤 紀代子 びわこ学院大学, 教育福祉学部, 教授 (30433238)
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研究分担者 |
遠藤 善裕 滋賀医科大学, 医学部, 客員教授 (40263040)
森川 茂廣 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 客員教授 (60220042)
二宮 早苗 大阪医科薬科大学, 看護学部, 准教授 (70582146)
齋藤 祥乃 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (80553784)
岡山 久代 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90335050)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 産後女性 / 画像工学 / 骨盤内 / 可視化 / 骨盤底筋訓練用動画 / 開発 / 効果検証 / アニメーション / MR撮像 / 骨盤内可視 / 骨盤内可視化 |
研究開始時の研究の概要 |
女性の尿失禁率は3人に1人となっている。先行研究により尿失禁予防・改善には骨盤底筋訓練が有効とのコンセンサスが得られているが、正しい方法での訓練の実施と継続性の低さが問題となっている。申請者らは骨盤底筋の研究を重ね、問題要因が「多くの女性にとって、目に見えない骨盤底筋の理解が困難なため、正しい方法での訓練の実施と継続につながらない」ことを明らかにした。そのため、画像情報工学技術の利用によって、骨盤底の動きを可視化(見える化)できる訓練用動画の開発に着想した。骨盤内を可視化できる骨盤底筋訓練の媒体は国内外になく、骨盤底筋訓練の実施と継続性を高める新規性の高い看護援助ツールの開発になると考えた。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は(1)画像情報工学を応用し、骨盤内の可視化を特徴とする骨盤底筋訓練用動画(以下、動画)の開発と、(2)開発した動画をバイオフィードバック装置や医療機器で効果検証することである。目的(1)は、MR画像をアニメーション化して骨盤内の可視化を特徴とする動画を開発した。介入研究によりこの動画の妥当性を確認した。次に、目的(2)の効果検証を行った。動画群とリーフレット群で、骨盤底筋力と自覚的な尿失禁症状、体操の継続性を比較した。結果、動画群はリーフレット群に比べて介入後に骨盤底筋力が高まり、自覚的な尿失禁症状が改善し体操の継続性が高まった。開発した訓練用動画の信頼性と妥当性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、架空のアニメーション作成ではなく、骨盤内のリアルな動きをMRIで撮像し、次いで、MRI画像を画像情報工学技術により訓練用動画に特殊変換する。このように、生体のリアルな動きをバーチャルに再現した骨盤底筋訓練用動画はこれまでに開発されておらず、看護援助ツールとしての学術的意義がある。また、画像情報工学技術を用いた訓練用動画の開発の試みとなり、本研究において開発する訓練用動画が有用であれば、画像情報工学技術を応用した他のケアツールの創造につながる。また「尿失禁は治療する」という選択肢だけではなく、予防医学やセルフケアを含むヘルスプロモーション分野への提供として社会的意義を持つ。
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