研究課題/領域番号 |
20K12756
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中島 康貴 九州大学, 工学研究院, 准教授 (00632176)
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研究分担者 |
山本 元司 九州大学, 工学研究院, 教授 (90202390)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 転倒リスク評価 / 滑り転倒刺激 / 左右分離型トレッドミル / 関節可動域(ROM) / 動的安定性(MoS) / 順動力学シミュレーション / 安定領域 / 重心位置 / 重心速度 / 膝関節可動域制限 / 関節角度 / 関節拘束 / 可動域制限 / MoS / 転倒リスク / 転倒刺激 / 身体機能 / 筋力 / 可動域 / 安定性 / COM / 転倒予防 / 滑り転倒 / トレッドミル |
研究開始時の研究の概要 |
滑り転倒現象を再現するシステムと動作解析によって得られた滑り転倒時の回避動作の知見に基づき,今まで明らかにされてこなかった,各個人で異なる身体機能(筋力や可動域などに代表される筋骨格系の指標)が滑り転倒時の回避動作戦略に与える影響について,実験的な解析とモデルを用いた理論解析の両者を用いてアプローチし,個人ごとの回避動作戦略に最も寄与する身体機能の特定とそれに基づいた転倒リスクの評価を目的としている.
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研究成果の概要 |
本研究では,滑り転倒に対する両足支持での転倒回避戦略を力学モデルによりシミュレーションすることで,転倒回避戦略の安定性指標を作成する方法を提案した.また老化に伴う関節可動域の減少を考慮し,下肢の関節の中でもどの関節可動域の低下が安定性の低下に影響するかを調査するために,単一の関節の可動域のみを制限したシミュレーションを行い,結果を比較した.その結果,足関節可動域のみ制限した場合の方が,その他の関節可動域を制限した場合と比べて,安定性の減少が大きいことが分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果は,滑り転倒時の回避動作における関節可動域の低下が転倒リスクに与える影響を力学モデルを用いて定量的に評価したものである.滑り転倒刺激を加えることで疑似的に実現象を再現し,回避動作の実験解析を行うだけでなく,その知見に基づき,力学モデルをベースとした順動力学シミュレーションを構築することで,下肢の関節可動域の低下が及ぼす安定性の減少量を理論的に解析している.そのため,今後はこの手法を用いることで,医師や専門家が個人の転倒リスクを屋内で安全かつ事前に判断することができ,可動域の低下量に基づいて最も効果的な訓練手法の選択,提示を行うことに応用可能である.
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