研究課題/領域番号 |
20K13107
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
須田 孝司 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (60390390)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 日本人英語学習者 / 主語の習得 / 主語と主題の区別 / 主語の獲得 / 段階的発達 / 指導の影響 / 英語の主語の獲得 / 小学生英語 / 主語 / 主題 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,英語を学び始めた小学生を対象とし,ごく初期段階の日本人英語学習者が英語の主語をどのように習得していくのか,調査を行う.そして,小学生の主語に関する知識は学年が上がるに従いどのように変化していくのか,日本語のどのような要素が英語習得に影響を与え,その影響はいつどのような指導により消えていくのか,検証していく.
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研究成果の概要 |
日本人中学生と大学生を対象に,日本語と英語の主語の知識について調査を行った。英語の主語に関しては,中学生は人称素性と数素性の習得に困難があり,大学生でも数素性の習得が難しいということがわかった。日本語の主語の判断では,中学生は,「は」や「が」といった助詞に関係なく,文頭に置かれた有生名詞を主語と判断する傾向があり,また,有生性の情報が利用できない場合,中学生は文頭の名詞を主語に選ぶ誤りが多くなることが明らかになった。さらに,中学生の英語の主語の知識と日本語の主語の判断に関連はなく,日本語の主語が正しく判断できなかったとしても英語の主語は適切に習得できていることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本人にとって英語の習得は困難であり,その要因として日英語の言語間の違いが影響していると提案されている。日本語と英語の文中における主語はその扱いが異なっており,英語では文頭に主語が明示される必要があるが,日本語ではその必要はない。しかし,これまでの言語習得研究では,日本人英語学習者にとって文頭に名詞句を置くことはそれほど困難ではないことがわかっている。本研究では,日英語の主語の扱いの違いが日本人の英語習得にどのような影響を与えるのか検証し,中学生であっても日本語の主語の知識は不確定であること,言語間の違いでは英語の主語の習得困難さについて説明できないことを提案する。
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