研究課題/領域番号 |
20K13451
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
室岡 健志 大阪大学, 大学院国際公共政策研究科, 准教授 (10796345)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 行動経済学 / メカニズム設計 / 消費者保護政策 / ナイーブ / 契約理論 / 産業組織論 / ミクロ経済学 / 競争政策 / 自尊心 / 市場設計 / 行動経済理論 / 市場分析 / 学習 / 消費者保護制作 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、一部の消費者が合理性からシステマティックに外れた予想をもっている(ナイーブである)場合の市場均衡分析、および近年の心理学からの知見を組み入れた新たな行動経済理論モデルの構築を目的とする。具体的には、消費者の一部がナイーブな場合における最適な市場メカニズムの設計、および個人が内生的にナイーブになってしまう理論の研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、一部の消費者が合理性からシステマティックに外れた予想をもっている(ナイーブである)場合の市場均衡分析、および近年の心理学からの知見を組み入れた新たな行動経済理論モデルの構築を行った。主要な研究成果として、I) 個人が思索の結果として内生的にナイーブになる理論についての論文および II) 消費者の一部がナイーブな場合における市場メカニズムの設計についての論文を、それぞれ英文学術査読誌に出版した。関連して、行動経済理論についてまとめた書籍を出版し、また概説論文を和文学術査読誌へ出版した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者は、ナイーブな消費者(合理的期待からシステマティックに乖離した予想をもっている消費者)の理論および市場分析への応用を研究した。これにより、行動経済学の学術的なフロンティアを進展させたとともに、現実の市場における新たな経済厚生および消費者保護政策への含意を導いた。合わせて、消費者庁、総務省情報通信政策研究所、内閣府消費者委員会などにおいて、本研究課題に基づく消費者保護政策および競争政策への含意に関して報告・ディスカッション・ヒアリングを行った。
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