研究課題/領域番号 |
20K13514
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07050:公共経済および労働経済関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪府立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
牛 冰 大阪公立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (90756363)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 家族介護者のウェルビーイング / 要介護者の満足度 / ヤングケアラー / 外部支援の経済評価 / 介護ニーズ / 介護リテラシー / 外部支援 / 家族のケア役割が及ぼす影響 / 家族介護者のメンタルヘルス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は家計に着目して家族介護者のメンタルヘルスが要介護者(高齢者)の生活に及ぼす影響力を応用計量経済学的手法で定量化するとともに、家族介護者のメンタルヘルスを促進する支援プログラムの経済評価を行うことである。日本の個票データを用いて実証研究を行い、研究結果をもとに、家族介護で多大な負担を抱える介護者およびその影響を受け得る要介護者(高齢者)に対し適切な支援を提供する政策立案に貢献することが本研究のねらいである。
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研究成果の概要 |
本研究は、家族介護者のウェルビーイング(メンタルヘルスや主観的認知)に着目し、その実態を明らかにしながら、要介護者(高齢者)の満足度等に影響する社会経済的要因を明らかにする。また、家族介護における外部支援の経済評価を行う。具体的には、日本の個票データを用いて、1)介護サービスに対する要介護者の満足度、2)家族介護者、とりわけ、ヤングケアラーに着目し、彼らのウェルビーイングに影響する要因、3)ヤングケアラーにおける外部支援の影響について明らかにする。研究結果をもとに、家族介護で多大な負担を抱える介護者およびその介護による影響を受け得る高齢者に対する適切な支援を提供する政策立案に資するといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療経済学分野においては、家族介護を受ける側としての要介護者の生活や満足度に着目する研究が少なかった。その点において、本研究は新規性があり、学術的独自性と創造性があるといえる。日本の個票データを用いて、高齢者の介護に対する満足度を定量化することは、介護者と高齢者に対する支援のあり方に関する政策提言に貢献できるだけでなく、国内外の学術分野においても貴重な文献の蓄積となる。また、社会的関心が集まるヤングケアラーの問題に関する学術的エビデンスが、彼らの支援に関わる政策立案に貢献すると考える。同じ問題を抱えている諸外国にとって、日本を対象にした本研究は国際比較に貢献する重要な参考資料になると考える。
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