研究課題/領域番号 |
20K13605
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 金沢大学 (2021-2022) 同志社大学 (2020) |
研究代表者 |
鈴木 智気 金沢大学, 経済学経営学系, 講師 (90843459)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | サーバント・リーダーシップ / サーバント・リーダーシップの学習・修得 / サーバント・リーダーシップの困難性 / サーバント・リーダーシップのプロセス / リーダーシップ形成 / 動体的相互作用 / サーバント・リーダー / 形成プロセス / リーダーシップ / 質的研究 / 主体的受容 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、具体的には以下の課題を論理探索的な事例研究により明らかにすることを目的とする。リーダーが組織内にSLを形成するプロセスにおいて、リーダーはどのようにサーバン ト・リーダーとしての信念や行動パターンを修得していくのか。リーダーによるSLの形成プロセスにおいて、リーダー・フォロワー間ではどのような動態的相互作用が発生し、その相互作用はリーダーによるSLの修得にどのような影響を及ぼすのか。
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研究成果の概要 |
本研究の中核的な成果は、支援・尊重志向のリーダーシップであるサーバント・リーダーシップをリーダーが学習するプロセスと、リーダーがサーバント・リーダーシップを行う過程で乗り越えるべき課題を明らかにしたことである。先行研究では、リーダーによるSL志向の信念や行動パターンの学習過程はブラックボックスになっていた。これに対し本研究では、リーダー・フォロワー間のリソース交換を通じた動体的な相互作用が、リーダーのSL学習を促すことを明らかにした。さらに、リーダーによるSLを身につける過程には、リーダー自身の多忙さや上司からのプレッシャーに起因した困難性が存在することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「リーダーがすでにサーバント・リーダーシップを身につけている」ことを暗黙の前提としていた先行研究に対して、修得の過程と困難性を明らかにした点で、サーバント・リーダーシップのプロセス的な側面を開拓するという学術的な意義を有している。また、量的研究に偏重する先行研究に対し、リーダーの認識や行動の変化に焦点を当てる詳細なフィールド研究を行なったという点で、一定の意義を有している。社会的意義の点でも、先行研究のようにサーバント・リーダーシップの有効性を提示するのではなく、学習プロセスを明らかにすることで、サーバント・リーダーシップを模索する実務家に実践的な視座をもたらした。
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